言えない恋… 5. 「信じる」と「疑う」のあいだで

言えない恋… 5. 「信じる」と「疑う」のあいだで

記事
コラム
信じたい気持ちと、疑ってしまうこころ

大人の恋は
「好き」だけでは進めないことがある

特に、簡単に人に話せない恋ならなおさら

彼の言葉を信じたい

「愛してるよ」
「一番大切に思ってるよ」
「また連絡するね」

そう言ってくれる彼の言葉に
こころが救われることは確かにある

だから、その言葉を信じていたい

けれど――
ふとした瞬間に、疑う気持ちも生まれてくる

彼が忙しいこともわかっている
連絡ができない事情があることもわかっている

そんなことは、頭では理解している

それでも、こころは理屈通りには動かない

「本当に、そうなのだろうか」

そんな小さな疑問が
いつの間にかこころの片隅に残ってしまう

若い頃なら、好きだけでこころが踊っていた

けれど、いろんな恋をして
人の優しさも、言葉の裏側も
そして「好きだけではどうにもならない現実」も知ってしまった

だからこそ、言葉だけでは安心できなくなる

信じたい
でも、盲目的には信じられない

疑いたいわけではない

彼を追い詰めたいわけでもない

ただ、自分のこころを守るために
「本当はどうなんだろう」と考えてしまう

それは、彼を愛していないからではない
むしろ逆…

大切だからこそ、期待する
期待するからこそ、裏切られることが怖くなる

そして、怖くなるほど
彼の何気ない言葉のひとつひとつにこころがざわつく

「信じる」ということは
相手の言葉をすべて疑わず受け入れることなのだろうか

それとも、不安や疑いを抱えながらも
それでも相手を信じようとすることなのだろうか

答えは、きっと人それぞれ

ただひとつ言えるのは…

誰かを信じたいと思う気持ちと
疑ってしまう気持ちは
決して相反するものではないということ

愛しているから信じたい

愛しているから怖い

そのふたつの気持ちを抱えながら
女性は恋をしている

簡単に答えを出せない恋ほど
こころの中には、言葉にできない想いが増えていく

だからこそ、
「疑ってしまうじぶん」を責めなくてもいい

信じたいと思っている
その気持ちが、ちゃんとそこにあるのなら



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