トラベル・フォトブログ『みおのブーダンでのお話』#026

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キラの胸元を押さえたまま、撮影してくれた人が一歩近づくのを見ていた。
せっかくのウラ村なのに、山も家並みも写らなくなりそうで、ほんの少しもったいない。

でも、撮れた一枚を見せてもらうと、背後には石畳が細く続き、肩のそばには軒下の薪も残っていた。
景色は淡くぼやけても、ここが村の路地だとちゃんと分かる。

その代わり、キラの細かな柄や、布を押さえる指先は、遠景よりずっと鮮やかだった。

旅の写真には、訪れた場所を広く残す一枚と、そこでどんな私だったかを近くから残す一枚、その両方があってもいいのですね。


咲久良みお・ブータン紀行・ウラ村中心部の石畳と伝統家屋2-031_99.99.png

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