トラベル・フォトブログ『みおのブーダンでのお話』#010

トラベル・フォトブログ『みおのブーダンでのお話』#010

コンテンツ
デザイン・イラスト

読みかけの本とお茶を用意して、窓際に座った。
少しだけ読んでから出かけるつもりだった。

けれど、活字を追うたび視線は木枠の外へ逃げていく。
白壁の集落、その下にひろがる畑、斜面をすべる雲の陰。

小さく動く人影を見つけると、どこへ行くのかな、とまた手が止まった。

気づけばお茶はすっかりぬるく、本は同じページのまま。
思いどおりに進まなくても、こんな朝なら悪くない。

あの日、最初に読んだのは、文字ではなく窓いっぱいの風景だったのかもしれません。

咲久良みお・ブータン紀行012.png

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す