トラベル・フォトブログ『みおのブーダンでのお話』#009

トラベル・フォトブログ『みおのブーダンでのお話』#009

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ウラ村で迎えた夜。宿の机にプリントを広げ、朝からの出来事をノートに並べ直そうとした。

部屋はやわらかな明るさに包まれ、窓辺だけが深い青に染まっていた。
けれど、ペンが先に追いかけたのは、窓越しにまたたく光。
山肌は藍色に溶け、その手前で黄色や白の点がにじんでいる。
昼間に歩いた景色が、眠る支度を始めたように見えた。

記憶は時計どおりに片づいてくれない。

大切だった瞬間ほど、あとから列を抜け出し、心のいちばん前へ来るものなのかもしれません。

咲久良みお・ブータン紀行011.png

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