過剰在庫を現金に戻す5つの手

過剰在庫を現金に戻す5つの手

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ビジネス・マーケティング
倉庫に眠っている在庫を前に、「とりあえずセールで値引きするしかない」と考えていませんか。
大手日用品メーカーのSCM部門で13年、需要予測と在庫計画に携わってきた経験から言うと、出口が値引きだけの状態は危険です。値引きを繰り返すほど回収できる金額は下がり、キャッシュも粗利も両方失ってしまいます。
過剰在庫の出口は、実は5つあります。

■ 手1:自社ショップでの値引き販売
まだ商品力があり、少し安くすれば動く在庫向けです。すでに売り場があるので、最も早く着手できます。
ただし値引きが続くと、お客さまがセール価格に慣れて定価で買わなくなります。頻度と値引き幅は決めてから動きましょう。

■ 手2:アウトレット枠への出品
型落ち品や前シーズン品など、正規ページの価格を崩したくない在庫向けです。回収は元値の4〜6割程度がひとつの目安です。

■ 手3:卸・まとめ買取業者への売却
量がまとまっていて、倉庫を早く空けたいときの選択肢です。回収は元値の2〜4割程度と低めですが、決まれば一気に片づきます。
思わぬ販路で再販されることもあるので、条件の確認と複数社の見積もりは欠かせません。

■ 手4:セット販売で売れ筋に乗せる
売れ筋商品と相性のよい在庫なら、セットに組み込んで少しずつ消化できます。広告費をかけずに済むのが利点です。
ただし、売れ筋の利益まで削るセット価格にしては本末転倒。合計の粗利を計算してから決めます。

■ 手5:廃棄・損切り
他の手を試しても動かず、置いておく費用が回収見込みを上回る在庫が対象です。お金は戻りませんが、毎月の保管料と棚の占有を止められます。
なお、会計・税務上の扱いは状況によって変わるため、顧問の税理士さんにご確認ください。

■ どれから選ぶか:期限を切って順番に試す
回収率の高い手ほど時間がかかり、早い手ほど回収率は下がります。まず「今ほしいのは早さか、回収額か」をはっきりさせることが出発点です。
そのうえで、1つの商品に「値引き→アウトレット→卸→損切り」のように段階を組み、それぞれに期限を設けます。期限がないと、結局は時間切れで深い値引きや廃棄に追い込まれます。
損切りは失敗の確定ではなく、これ以上の損を止めるための判断です。

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