安全在庫は何日分?売れ方のブレから決める3つの方法

安全在庫は何日分?売れ方のブレから決める3つの方法

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ビジネス・マーケティング
大手日用品メーカーのSCM部門で13年、需要予測と在庫計画に携わってきました。
今回は「安全在庫を何日分持てばいいか」を、売れ方のブレから決める3つの方法を紹介します。

■ 安全在庫は「ブレ」に備える保険
安全在庫は、売れ行きの急な増減や入荷の遅れを吸収するための在庫です。
薄すぎると欠品・機会損失・緊急輸送のコストが発生し、厚すぎると資金が寝て、保管料や売れ残りが増えます。
大切なのは、自社の商品に合った「ちょうど良い量」を決めることです。

■ 方法1:リードタイム比率法(いちばん簡単)
安全在庫日数 = リードタイム × 50〜100%
例:発注から入荷まで14日なら、安全在庫は7〜14日分。
Excelだけで10分あれば始められます。データが揃っていない段階の第一歩として十分使えます。

■ 方法2:統計法(精度重視)
安全在庫 = 日々の販売数のばらつき(標準偏差)× √リードタイム日数 × 係数
係数は欠品をどこまで許すかで決めます。目安は90%で1.28、95%で1.65、99%で2.33です。
例:ばらつき3個 × √14(約3.74)× 1.65 = 約19個
欠品の確率を数字でコントロールできる反面、販売データの整備と計算の手間がかかります。

■ 方法3:SKU階層別ハイブリッド法(中小ECの現実解)
全商品に統計式を当てるのは負担が大きすぎます。そこで商品を3つに分けます。
・売れ筋上位20%:方法2でしっかり計算
・中位60%:方法1(リードタイム × 70%)
・下位20%:安全在庫は持たず、処分も検討
手間とリスクのバランスが取りやすく、多くの物販事業者にとって現実的な落としどころです。

■ 欠品をどこまで許すか
95%は「20回に1回の欠品は許容する」という意味です。
代わりがきかない商品は99%、一般的な物販は95%、薄利の商品やシーズン終盤は90%が目安です。
率を上げるほど在庫は厚くなるので、欠品の痛みと在庫コストのバランスで決めます。

■ まずは方法1から
データが揃っていなければ、まず方法1で全商品に安全在庫を設定して運用を始めましょう。
3〜6か月ほどで月次の振り返りが定着したら、売れ筋上位だけ方法2に切り替え、方法3へ育てていくのがおすすめです。
どの方法でも、月に一度は実績と照らし合わせて見直すことが大切です。

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