在庫日数の計算式|持ちすぎ・足りないを1分で判定する

在庫日数の計算式|持ちすぎ・足りないを1分で判定する

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ビジネス・マーケティング
「在庫が多い気がする」「いや、むしろ足りない気がする」——感覚のままだと、判断がぶれてしまいます。
大手日用品メーカーのSCM部門で13年、需要予測と在庫計画に携わってきた経験から、在庫の状態を1分で数字にする「在庫日数」の出し方をまとめます。

■ 在庫日数の基本の式
在庫日数 = 在庫金額 ÷ 1日あたりの売上原価
1日あたりの売上原価は「月間売上原価 ÷ 30日」で出します。
例:月商1,200万円・原価率60%・在庫600万円の場合
月間売上原価 1,200万円 × 60% = 720万円
1日あたり 720万円 ÷ 30日 = 24万円
在庫日数 600万円 ÷ 24万円 = 25日
→「いまの在庫は25日分」ということです。
商品ごとに見たいときは「在庫数 ÷ 1日に売れる数」で同じように出せます。

■ 「適正」は業態で変わる
大事なのは、自社にとって何日が適正かです。目安は次の3つの式で出せます。
【式1】回転型(日用品・一般物販・食品など)
適正日数 = 届くまでの日数 + 安全在庫日数
例:7日 + 14日 = 21日
【式2】季節品型(ギフト・季節雑貨など)
シーズン中は式1と同じ。シーズン外は「次のシーズンまで持つ量」として別に管理します。
【式3】まとめ発注型(OEM・海外生産など)
適正日数 = 届くまでの日数 + 発注間隔 ÷ 2 + 安全在庫日数
例:60日 + 60日÷2 + 30日 = 120日

21日と120日では約6倍の差がありますが、これは優劣ではなく商売の構造の違いです。
他社の平均と比べるのではなく、自社に合った式で比べることが大切です。

■ 判定のしかた
・実績が適正日数より長い → 持ちすぎ。資金と保管料が寝ています
・実績が適正日数より短い → 欠品の危険。安全在庫が足りないかもしれません
ズレが続くなら、届くまでの日数・安全在庫・発注間隔のどれが実態と合っていないかを見直します。

■ 月に1回、見直す
計算した数字は「設定して終わり」ではありません。
毎月、実績の在庫日数と並べてズレを確認し、前提を調整していくことで、在庫は少しずつ適正に近づきます。

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