※Webサイトに掲載している記事のダイジェスト版となります。
■『オーバーコンフィデンス効果』とは?
『オーバーコンフィデンス効果(Overconfidence effect)』とは、自身の知識や経験、能力を実際よりも過大に評価してしまう傾向のことです。
行動経済学にて研究されているテーマの1つで、『自信過剰バイアス』とも呼ばれています。
ちなみに、類似する心理作用として『ダニング=クルーガー効果』があります。
■『オーバーコンフィデンス効果』の発生例
さまざまな場面で生じる『オーバーコンフィデンス効果』。
過剰な自己評価によって、誤った判断や負う必要のないリスクを抱えることになってしまいます。
◆難解な「クイズ」や「なぞなぞ」に挑戦する
「クイズ」や「なぞなぞ」をする時、自分の知識を過大に評価して、難しい問題に挑戦してしまう。
◆リスクの高い投資を行ってしまう
投資家が、根拠のない自信を持ち、リスクを過小に評価してしまい、リスクの高い投資を行ってしまう。
◆運転事故やスピード違反をしてしまう
自身の運転能力を高く評価して注意が散漫になってしまい、スピード違反や交通事故を起こしてしまう。
◆困難な目標設定をしてしまう
自身の業務パフォーマンスを過信してしまい、現実的でない目標設定をしてしまう。
◆経営に悪影響を及ぼしてしまう
企業の経営者や事業を統括する幹部が、自身の判断や思案する戦略に過度に自信を持ってしまうことで、十分なリスク評価や慎重な検討を怠り、経営に悪影響を及ぼしてしまう。
■『オーバーコンフィデンス効果』が発生するメカニズムと傾向
『オーバーコンフィデンス効果』という、自身を過大に評価してしまう要因は先入観や思い込みなど、さまざまありますが、1つに『説明深度の錯覚』が挙げられます。
自身が有している知識量の想定(=主観的知識量)が、実際に有している知識量(=客観的知識量)よりも高く見積もってしまう現象を意味する『説明深度の錯覚』。
この『説明深度の錯覚』が、過剰な自信や能力を過大評価してしまうことにつながることになります。
◆資産運用については「男性投資家」に顕著にあらわれる傾向が
カリフォルニア大学のテレンス・オディーン教授は、とある証券会社の数万件の口座を対象にした「男女の運用パフォーマンス比較」の調査を実施しました。
この調査結果によると、資産運用のパフォーマンスは、男性よりも女性の方が年率1%程度良かったことがわかっています。
テレンス・オディーン教授が、なぜ女性の方が運用パフォーマンスが良かったのか調べてみたところ、女性投資家よりも男性投資家の方が「売買を頻繁に行っていた」ことが原因である可能性が高いことが判明しました。
テレンス・オディーン教授の推察によると、一般的に男性の方が『オーバーコンフィデンス効果』が生じやすく、「売買することで運用を改善できる」と過信しやすい、としています。
あくまで、資産運用の領域に限ってではありますが、『オーバーコンフィデンス効果』は男性の方がより顕著に生じやすく、また調査からは一般人よりも専門家の方がより強く生じる傾向があると報告されています。
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