※Webサイトに掲載している記事のダイジェスト版となります。
■『論理的思考(ロジカルシンキング)』とは?
『論理的思考(ロジカルシンキング)』とは、複雑な物事を整理し、矛盾の無いシンプルな結論を導き出す思考法のことです。
特定の前提や事実をベースに、論理的に深く掘り下げていくため『垂直思考』とも呼ばれています。
ちなみに、既存の概念に囚われずに、多角的な視点から問題解決やアイデア創出を行う思考法を『水平的思考(ラテラルシンキング)』、「健全な批判的精神」で客観的に分析し論理的に判断する思考法を『批判的思考(クリティカルシンキング)』と呼びます。
◆マーケティングにおいて・・・
物事を「根拠」と「結論」に分類して、その論理的なつながりを捉え、問題解決に必要な要因の特定や解決策を練る『論理的思考(ロジカルシンキング)』。
この思考法は、戦略立案や社内での情報共有、部下へのマネジメントシーンなど、根拠となる「ロジック」が求められるマーケティングアクションと特に親和性の高い手法と言えます。
◆日本で広まった背景
「論理的」を意味する「Logical」と、「考え」を意味する「Thinking」を組み合わせた和製英語である『論理的思考(ロジカルシンキング)』は、東洋経済新報社から2001年4月に発売された『ロジカル・シンキング』がきっかけとなって、日本で広まったと言われています。
この『ロジカル・シンキング』の著者、コンサルティング企業のマッキンゼー・アンド・カンパニーのエディターである 照屋 華子 氏・岡田 恵子 氏らは、「ロジカルコミュニケーション」という新しいコミュニケーション手法として『MECE』や『So What?/Why So?』を提唱しています。
■『論理的思考(ロジカルシンキング)』のメリット
『論理的思考(ロジカルシンキング)』は、幅広いビジネスシーンで役立つため、業種・職種を問わず、すべてのビジネスマンが理解し取得すべきスキルの1つと言えます。
●「分析力」の向上
●「問題解決力」が高まる
●「提案力」が高まる
●「コミュニケーション能力」の向上
●「意思決定のスピード」が早まる
●「キャリアアップ」にもつながる
◆「分析力」の向上
『論理的思考(ロジカルシンキング)』は、さまざまな事象や問題・課題の「原因と結果」、つまり「因果関係」を理解し深掘りする思考法であることから、分析力が高まるようになります。
◆「問題解決力」が高まる
発生した問題を解決するためには、原因の特定が欠かせません。
『論理的思考(ロジカルシンキング)』を活用することで、問題の根源を特定し、適切な解決策を導き出すことが可能になります。
◆「提案力」が高まる
さらに『論理的思考(ロジカルシンキング)』を身につけることで、筋道の通った論理的な主張を導き出すことができるため、感情論に頼らない説明によって説得力が生じやすくなります。
根拠のある主張・提案をすることが可能であるため、説得力が強まるとともに合意形成もしやすくなります。
◆「コミュニケーション能力」の向上
相手の意見や考えを正確に理解する「聴く力」、自身の主張を的確に伝える「伝える力」の2つから成り立つ「コミュニケーション能力」。
『論理的思考(ロジカルシンキング)』を扱うことで、論点のズレを生じさせることなく、論理的に説明できるようになるため、双方の理解が深まるようになります。
◆「意思決定のスピード」が早まる
『論理的思考(ロジカルシンキング)』を活用すれば、事実やデータを基に論理的に整理・分析して議論を展開することから、意思決定のプロセスを効率化でき、迅速に判断を下すことが可能になります。
◆「キャリアアップ」にもつながる
そして、問題の解決力や意思決定の正確性や速度が早まるため、周囲の人々からの信頼を得やすくなります。
物事を論理的に説明できることから、部下のマネジメントやプロジェクトの推進、人事評価面談時のプレゼンや転職活動において、キャリアアップなどポジティブな効果も見込めるようになります。
■『論理的思考(ロジカルシンキング)』のフレームワーク
『論理的思考(ロジカルシンキング)』を実践する際には、以下のフレームワークを活用することが求められます。
●ピラミッドストラクチャー(トップダウン型・ボトムアップ型)
●ロジックツリー(What・Why・How)
●MECE(ミーシー)
●So What、Why So
●ゼロベース思考
●3C分析
●4P分析
◆ピラミッドストラクチャー(トップダウン型・ボトムアップ型)
「ピラミッドストラクチャー」とは、結論(仮説)と結論をピラミッド状にあらわすフレームワークのことです。
ピラミッドの頂点から下へ降りる中で思考する「トップダウンアプローチ」と、逆にピラミッドの底辺から上に登る「ボトムアップアプローチ」の2種類があります。
●トップダウン型アプローチ:上から「仮説(伝えたい主張)→根拠(理由)→事実」と仮説を出発点にして論理展開を行う。
●ボトムアップ型アプローチ:下から「事実→根拠(理由)→仮説(伝えたい主張)」と積み上げて仮説を構築する。
◆ロジックツリー(What・Why・How)
解決策の優先度をつけやすくなるフレームワークである「ロジックツリー」。
テーマや課題を「ツリー状」に分解・整理して、問題解決の方法を洗い出す手法で、以下の3種類で構成されています。
●要素分解ツリー(Whatツリー)
「要素分解ツリー(Whatツリー)」とは、問題を「全体」として捉え、「要素」に分解して物事を整理する手法のことです。
「全体」を見通せたとしても、個々の問題が整理できない場合は、「要素分解ツリー」を用いて「全体」と「要素」を網羅的にあらわします。
●原因究明ツリー(Whyツリー)
「原因究明ツリー(Whyツリー)」とは、問題の「原因」を明らかにするために、問題を「なぜ」という視点から細分化し、論理的かつ階層構造で整理する手法のことです。
●イシューツリー(Howツリー)
「イシューツリー(Howツリー)」とは、特定の問題を「論点」として整理し、その解決策を系統的に導き出すための手法のことです。
「イシュー(論点)」という、「何を検討すべきか?」に着目する手法です。
◆MECE(ミーシー)
「MECE(ミーシー)」とは、以下の4つの単語の頭文字をとった言葉で、「必要な情報がすべて揃っていて、重複がない状態で網羅されている」という意味です。
●Mutually・・・互いに
●Exclusive・・・重複せず
●Collectively・・・全体的に
●Exhaustive・・・モレがない
つまり、「モレがなく、ダブりもない状態」を意味しますが、限られた時間の中で最善の解決策を思考する際に有用な手法として知られています。
仮に「MECE」ができておらず「モレ」や「ダブり」が存在する状態では、的外れな解決策に辿り着いてしまったり、効率の悪いリソース配分を行ってしまうリスクが生じてしまいます。
意識的に「MECE」の状態にできれば、情報整理が効率的になり、精度も高まるようになります。
◆So What、Why So
「So What、Why So」とは、論理の飛躍を防ぎつつ、問題について深掘りする思考プロセスのことです。
仮説を立てる際に「So What?(つまり?)」=結論を深掘りする、「Why So?(なぜ?)」=原因を深掘りすることで、因果関係の矛盾や誤り、妥当性を洗い出すことが可能になります。
◆ゼロベース思考
「ゼロベース思考」とは、思い込みや先入観に囚われることなく、白紙の状態から思考する姿勢を意味しています。
思い込みや先入観に囚われてしまうと、これまでに無い新しい発想を生み出すことができなくなってしまいます。
自身の無意識下にある思い込みや前提条件を排除して「どうすればできるか?」をゼロベースで考える姿勢がポイントです。
◆3C分析
「3C分析」とは、「Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)」の3つの頭文字を取った、アプローチしたいマーケットや新商品を開発する際に用いられる分析手法です。
3Cのそれぞれは下記の通りです。
●Customer(顧客・市場)・・・ターゲットとなる顧客と市場(マーケット)の観点から分析。
●Competitor(競合)・・・どんな競合がいるか、競合他社の戦略、競合の強みと弱みを分析。
●Company(自社)・・・自社の実績・シェア、自社の戦略、自社の強み・弱みを明らかに。
◆4P分析
「4P分析」とは、「マーケティングミックス」とも呼ばれる、以下の4つの単語の頭文字をとったフレームワークのことです。
販売したい有形商品や無形サービスの訴求対象を設定(=ターゲティング)した後に、『何を』『いくらで』『どこで』『どうやって』売るのかを決める際に重要な役割を果たす分析手法です。
●Product・・・商品:『何を』
●Price・・・価格:『いくらで』
●Place・・・流通:『どこで』
●Promotion・・・価値訴求・販促:『どうやって』
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