※Webサイトに掲載している記事のダイジェスト版となります。
■『ヤーキーズ・ドットソンの法則』とは?
『ヤーキーズ・ドットソンの法則(yerkes-dodsons law)』とは、ストレス(緊張)という刺激とパフォーマンス(効率性)の関係性を表した法則です。
この法則によると、人間には、ストレスといった刺激が極端に強すぎる・弱すぎるとパフォーマンスは低下し、「適切な緊張状態」であると集中力が増し、パフォーマンスが高まる傾向があるとされています。
■実証した動物実験
この『ヤーキーズ・ドットソンの法則』は、生理心理学の法則の1つで、1908年に心理学者のロバート・ヤーキーズ 氏とジョン・ディリンガム・ドットソン 氏によって提唱されました。
ネズミに「黒」と「白」の目印を区別できるように訓練し、ネズミが区別を間違えた時には電気ショックを流し、学習を促すという実験を行いました。
その結果、電気ショックの程度が強まると正答率が高まることが判明しました。
そして、その正答率が高まる電気ショックの強さを上回ると、正答率が低下することがわかりました。
この実験では、適度なストレス(緊張)を感じるとパフォーマンスは向上し、過剰になると逆にパフォーマンスが低下すると述べられています。
■ストレス(緊張)の強弱によるパフォーマンスの違い
この『ヤーキーズ・ドットソンの法則』では、「適切な刺激(ストレス)」は取り組む「課題の難易度」によって異なる、とされています。
つまり、取り組む課題の難易度は、当人にとって「適度」であることが望ましく、難しすぎても・簡単すぎても、パフォーマンスは低下してしまうのです。
◆ストレス(緊張)が弱いと・・・
単純な計算問題や反復練習のように「簡単な課題」の場合、ストレス(緊張)が弱くなるため、やる気が出ずに無気力になる恐れがあります。
そのため、ミスをした際には厳しいペナルティを設けるなど、強い緊張状態やストレスを与える方が、パフォーマンスが維持できるようになります。
◆ストレス(緊張)が強すぎると・・・
一方、「難しく複雑な課題」の場合、課題に取り組むこと自体にストレス(緊張)が過剰にかかるため、思うような結果が出ずに自信を喪失したり、自責の念が強まってしまいがちです。
そのため、当人の状況・段階に見合った達成の可能性がある目標を設定するなど、心理的な援助を行いストレスを軽減することが求められます。
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