※Webサイトに掲載している記事のダイジェスト版となります。
■『カタルシス効果』とは?
『カタルシス効果(Cathartic Effect)』とは、心の中にため込んだ不安やストレス、ネガティブな感情などを解放することで、安堵感や解放感を得る現象を指します。
この『心の浄化作用』とも表現される現象は、自分自身の中で完結する場合もあれば、他者とのコミュニケーションによっても得ることができます。
◆由来・語源
この『カタルシス効果』は、ギリシャ語の「katharsis(浄化)」から派生した心理学用語で、心の中にある悲しみや怒りといった感情を吐き出すことで、心が軽くなることを意味しています。
そして、古代ギリシャの哲学者であるアリストテレスが著書『詩学』の中で、「悲劇が人の心にある苦しみや悲しみを呼び起こし、その感情を浄化させる効果」と解釈したことで、それ以降、「魂の浄化」「精神的な浄化」という意味で、心理学だけでなく精神医学やカウンセリングなどでも使われるようになりました。
◆福祉の現場で欠かせない「傾聴」
福祉の現場で必要とされるコミュニケーションとして「傾聴」というスキルがあります。
サービスの利用者など相手の話にじっくりと耳を傾けて、その言葉や感情を「ありのまま」受け入れる「傾聴」をすることで、信頼関係を築くのと同時に、相手の抱える問題解決や心のケアにつながります。
この「傾聴」は、『カタルシス効果』を得る・促進するための重要な要素と言えます。
■『カタルシス効果』がもたらすメリット
『カタルシス効果』によって、さまざまな効果を享受することができます。
●「脳の快楽」を得られる
●ストレス解消の効果
●「QOL」が高まる
●信頼関係が強まる
◆「脳の快楽」を得られる
『カタルシス効果』によって、蓄積したネガティブな感情を発散することで、脳の快楽を得ることができるようになります。
◆ストレス解消の効果
悲しみや怒りといったネガティブな感情を心の中に留め続けることは、大変なストレスになります。
「自己開示」などによって抑制されていた思いが解放されることで、感情が浄化され「ストレス解消」につながるようになります。
◆「QOL」が高まる
ネガティブな感情を発散することで心が健康的になると、「QOL(Quality of Life:生活の質)」にも良い影響を与えるようになります。
◆信頼関係が強まる
『カタルシス効果』を発揮する「自己開示」には、自分自身への内面的な影響だけでなく、開示する・開示された人との関係性が親密になるという効果も見込めます。
「自己開示」によって、対象となる相手との距離感が縮まり、良好な関係を構築できるようになるというわけです。
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