いつも猫がそこにいてくれる話

いつも猫がそこにいてくれる話

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若いころは
つらいときには「どうしたの?」
と聞いてもらいたかったーー

言葉にして、説明して、わかってもらえたら楽になる。
そんなふうに思っていたーー

でも、年を重ねるにつれて
言葉にする元気すらない日が増えてきました。

理由ははっきりしないけれど
なんとなく心が重い。

誰かに話したい気もするけれど
説明できる気がしない。
「大丈夫?」と聞かれるのも、少しつらい。

そんなとき
ねこは何も言いませんでした。

励ましもしないし
心配そうにもしない。
ただ、気づくと少し離れたところにいて
私が動けば、同じ部屋に移動してくる。
それだけ。

膝に乗るわけでもなく、
顔をのぞき込むわけでもなく、
本当に「そこにいる」だけ。

不思議なことに、
それがとても楽でした。

話さなくていい。
元気なふりをしなくていい。
気持ちを説明しなくていい。

ねこは
こちらが弱っていることを
たぶん知っているのだと思います。
でも、それをどうにかしようとはしない。

ただ
いなくならない

その「いなくならない」という事実が
どれほど心を支えてくれるかを
私はねこから教わりました。

人はつい
元気づけようとしたり
前向きな言葉を探したり
答えを出そうとします。

でも、本当にしんどいときに必要なのは
正しい言葉でも、解決策でもなく
「ここにいていい」という感覚なのかもしれない。


年齢を重ねてからの不安や
これから先のことを考えてしまう夜。

誰にも言えない気持ちを抱えたまま
ただ静かに過ごしたい時間。

そんなとき
話してもいい
話さなくてもいい相手がいるというのは
とても大切だなと思います。

私は今
「話すこと」だけでなく、
「話さなくてもいい時間」も大切にしたいと思っています。

もし
言葉にするのがつらい日があったら
無理にまとめなくて大丈夫です。
上手に話せなくても、かまいません。

ねこがそうであるように
ただ、そばにいるだけの時間も
ちゃんと意味があると思うから^^
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