出会いがない」「いい人がいれば、恋愛したいんだけど」
そんなふうに、つぶやいたことはありませんか。
そんな悩みを話す女性と友人の、ある土曜日のカフェでの会話をのぞいてみましょう。
土曜日の午後、友人のエマと買い物を済ませて、いつものカフェに入った。
エマとは大学時代からの付き合い。気になる人ができると、自分からご飯に誘う。うまくいかなかった恋もあるけれど、会うたびに恋の話が出てくる。
私はというと、休日に遊ぶ友達には困らない。でも、誰かと付き合った経験は少なく、恋愛の話になると、いつも聞く側だ。
エマ:「最近どう? いい出会いあった?」
私:「ないない。ほんと、どこに行けば出会えるんだろうね」
エマ:「この前、ミホたちとバーベキュー行ってなかった?」
私:「行ったよ。楽しかった。写真見た?」
エマ:「見た。男の人も何人かいたじゃん。初めて会った人?」
私:「うん。ミホの会社の人たち」
エマ:「へえ、どうだった? いいなって思う人、いなかった?」
私:「うーん。そこまで考えてなかったな。ずっとお肉焼いてくれてた人とは、結構しゃべったけど」
エマ:「何の話したの?」
私:「ご飯屋さんの話。私が行ってみたいって言ったお店、その人も気になってたみたいで」
エマ:「いいじゃん。それで?」
私:「今度みんなで行こうって。グループLINEでも話してる」
エマ:「えー、二人で行こうとは思わなかった?」
私:「えっ、なんで? まだ一回会っただけだよ?」
エマ:「もう少し話してみたいな、とかあるじゃん」
私はストローで、氷の小さくなったアイスティーをかき混ぜた。
私:「そういうところが違うんだろうな。私、楽しく話せたら、それで終わっちゃう。……そっちは? この前、ご飯行ったって言ってた人」
エマ:「何回か会ったけど、ちょっと合わなかった。最近は、ユイの誕生日会で会った人と連絡取ってる」
私:「えっ、あの日? 私もいたじゃん。誰?」
エマ:「私の隣に座ってた人。映画の話してたの覚えてる?」
私:「ああ、あの人! いつの間に?」
エマ:「帰りに連絡先交換した。同じ映画を観たいって話になって、来週行くんだ」
私:「へえ、すごいなあ。私、二人で会うってなると、何話そうとか、向こうはどういうつもりなんだろうとか、考えちゃう」
エマ:「みんなと一緒なら、普通にしゃべるのにね」
私:「そう。友達の方が楽なんだよね。好きなお店に行って、いっぱいしゃべって。それだけで楽しいし」
エマ:「うん。それは分かる」
私:「恋愛って、返事が来るか気にしたり、服どうしようって悩んだりするじゃん。そのうえ、うまくいくかも分からないし。友達と遊んでる方がコスパいいなって思っちゃう」
エマ:「じゃあ、今は彼氏いらない?」
私:「いや、欲しいよ。いい人がいればね」
エマ:「その、お肉焼いてくれた人は?」
私:「いい人だったよ。みんなの飲み物とかも気にしてくれてたし」
エマ:「でも?」
私:「……そういう目では見てなかったな」
エマも私も、同じ誕生日会にいた。
でも私は、エマの隣に誰が座っていたかさえ、言われるまで忘れていた。
「出会いがない」と言っている私の恋愛アンテナは、どんなときに反応するんだろう。
【この記事のポイント】
・出会いがないと感じるとき、見落としているものがある
・その「気づく感度」を、この記事では「恋愛アンテナ」と呼ぶ
・アンテナは、自分が「どう接してもらうとうれしいか」を知ると立ちやすくなる
・そのヒントになるのが、西洋占星術の「金星星座」(4つのエレメントで紹介)
・自分のエレメントの「やってみること」を、次に気になる人と会うときに一つだけ試す
ここから、くわしく見ていきます。エレメントの項目だけ知りたい方は、後半まで飛ばしても大丈夫です。
■「恋愛アンテナ」とは何か
私が「出会いがない」と感じていたのは、本当に誰にも会っていなかったからでしょうか。バーベキューでも誕生日会でも、人には会っています。「会っているのに、気づいていない」。
この「気づく感度」を、この記事では「恋愛アンテナ」と呼びます。目の前の人や出来事の中から、「あ、この人なんだか気になるな」という小さな心の動きを拾う力のことです。
アンテナを働かせるために必要なことを、二つ挙げます。
▼① アンテナを立てると、今まで見えていなかったものに気づく
心理学には「選択的注意」という考え方があります。私たちは、周囲の情報すべてに同じように注意を向けているわけではありません。
例えば、赤いバッグが欲しくなると、街で赤いバッグを持つ人が目につくことはありませんか。
急に赤いバッグが増えたのではなく、自分が意識するようになったことで、今まで通り過ぎていたものに気づく。恋愛のアンテナも、これと同じです。
バーベキューで、お肉を焼いてくれた人。
私は「親切な人だったな」で終わっていました。でも、「どんな人なんだろう」と少し興味を向けていたら、会話の中で共通の趣味や、また会いたくなる一面に気づいていたはずです。
「もう少し、この人を知ってみたい」という気持ちを、すぐに流さず拾ってみる。それがアンテナを立てるということです。
▼② 条件を増やす前に、自分が望む関係にアンテナを合わせる
次は、何にアンテナを向けるかの話です。
「理想を下げた方がいい」と言われると、好きでもない相手を選ぶようで、気が進まないですよね。
ここで考えたいのは、「自分が幸せに過ごすために、何が大切なのか」を整理することです。
例えば、部屋を探すとき。
駅から5分以内、築浅、広いキッチン、南向き、家賃も安い。すべてを満たそうとすると、なかなか決まりません。
でも、「休日に、明るい部屋でゆっくり過ごしたい」が一番の希望だと分かれば、駅から少し歩いても、日当たりのいい部屋を選べます。それは、自分に合う暮らしを選ぶということです。
恋愛でも同じです。
「背が高い」「会話が上手」「おしゃれ」と条件を並べていたけれど、本当に望んでいたのは「気を張らずに話せて、困ったときに相談できる関係」だった。
そう気づくと、今まで目立たなかった人の、話を最後まで聞いてくれる姿が心に残るようになります。
「どこに行けば運命の人に会えるんだろう」と探す前に、自分のアンテナが何に反応しているのか、一度見直してみましょう。
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■アンテナが立つと、見え方が変わる
アンテナが立つと、同じ場にいても、見え方が変わります。
例えば合コン。面白い話でみんなを笑わせている男性がいて、その隣に、口数は少ないけれど、周りの話をよく聞いている男性がいます。
仕事の話になると、その静かな男性がぽつりと言いました。
「この前さ、後輩と仕事任されて。途中でかなりきつかったんだけど、まわりに助けてもらって、なんとか終わった」
アンテナが立っていないと、「ふうん、頑張ったんだな」で終わります。
立っていると、ふと耳が向きます。
「この人、責任感があるんだな。それに、助けてもらったことを、ちゃんと言える人なんだ」
みんなは次の話題で盛り上がっています。でも自分は、さっきの話が気になって、「どんなところがきつかったの?」と聞いてみたくなる。
「しっかりしている人だな」が、「なんだか気になる」に変わる。
こういう心の動きは、合コンだけで起こるものではありません。職場の同僚や、いつもの友達の中にも、あなたのアンテナが反応する人はいます。
■金星星座でわかる、あなたの「恋愛アンテナ」
では、そのアンテナは何に反応しやすいのか。人によって、反応するポイントは違います。それを考えるヒントとして、今回は西洋占星術の「金星星座」を見てみましょう。
普段の星座占いで目にするのは、生まれたときに太陽が位置していた「太陽星座」です。西洋占星術では、太陽のほかにも、水星や金星、火星、木星など、それぞれの天体がどの星座に位置していたかを読み解きます。
その中で金星は、「好き」「心地いい」「うれしい」と感じることや、恋愛で喜びを感じる傾向を表すとされています。
例えば、言葉で「好き」と伝えてもらいたい人もいれば、一緒に過ごす時間や、さりげない気遣いに愛情を感じる人もいます。
「どんな人が理想か」だけでなく、「自分は、どんなふうに愛されるとうれしいのか」を考えると、大切にしたい関係が見えてきます。
金星星座は、ホロスコープで調べることができます。調べ方や読み方が分からない方は、いつでもお尋ねくださいね。
■あなたの恋愛アンテナはどのタイプ? 金星星座を4つのエレメントで見てみよう
金星星座を4つのグループに分けて紹介します。普段の星座占いで見る「太陽星座」ではなく、ご自身の「金星星座」で読んでくださいね。
金星星座が分からない方は、いちばんピンときたグループを読んでください。占星術は、自分の気持ちを振り返るヒントとして使ってみてください。
▼🔥 火のエレメント|牡羊座・獅子座・射手座
「一緒にいるとワクワクする人」にアンテナが反応
新しいことに挑戦する姿や、好きなことを楽しそうに話す姿。「この人といたら楽しそう!」と感じる瞬間が、恋の入口です。
このグループが心を動かされるのは、はっきりした言葉と、一緒にやってくれる姿勢。「会いたい」「あなたと一緒にいたい」と、遠回しにせず言ってもらえる。「面白そうだね、一緒にやってみよう」と、挑戦に付き合ってもらえる。頑張りを見つけて、一緒に喜んでもらえる。そんな関わりに、うれしくなります。
例えば、集まりで「今度、こんなことをやってみたいんだ」と話している人。聞いているうちに自分まで楽しみになって、「一緒に行こうよ」と言われたら、思わず「行く!」と答えたくなる。
【やってみること】
誘われたとき、考え込む前に最初の気持ちを確かめます。うれしかったなら、「私も行ってみたかった」とすぐ返してみましょう。
そして、自分からも「今度、一緒にやってみない?」と誘ってみます。
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▼🌱 地のエレメント|牡牛座・乙女座・山羊座
「安心して関われる人」にアンテナが反応
約束を守る、困ったときに手を貸してくれる、物事に丁寧に取り組む。大げさな言葉より、行動で示してくれる人に魅力を感じます。
それに、このグループは、ただ一緒にいるだけでいい時間が好きです。急かされず、自分のペースでご飯を食べられる。話さなくても、隣にいて落ち着く。
例えば、みんなで出かけるとき、事前に道を調べてくれていた人。「この人がいると安心だな」と思ったら、その気持ちを流さずに受け止めてみてください。
【やってみること】
会った帰り道に、「疲れなかったか」「また一緒に過ごしたいか」を自分に聞きます。強くときめかなくても、どちらも「はい」なら、恋の入口です。
そして、自分から「今度、またゆっくり話そうね」と一言送ってみます。
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▼🍃 風のエレメント|双子座・天秤座・水瓶座
「話していて、自分らしくいられる人」にアンテナが反応
会話が弾む、自分と違う考え方が面白い、意見を言っても尊重してもらえる。そんなやり取りから、相手が気になり始めます。
大事なのは、やり取りしながら、二人で決められること。お店選びでも、一方的に決められたり、自分ばかり合わせたりするのは苦しい。お互いの希望を出し合って決められる関係に、心地よさを感じます。
例えば、何気なく話した趣味について「それ、どこが面白いの?」と聞いてくれる人。気づけば、いつもよりたくさん話していた。
【やってみること】
「何でもいいよ」をやめて、「今日は和食の気分」と希望を一つ伝えてみます。気まずくならず、相談して決められたなら、相性のいいサインです。
そして、自分から「この前の話、もう少し聞かせて」と話しかけてみます。
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▼💧 水のエレメント|蟹座・蠍座・魚座
「気持ちを分かち合える人」にアンテナが反応
うれしいときに一緒に喜んでくれる、落ち込んだときに話を聞いてくれる。そんな心のやり取りに、親しさを感じます。
このグループがほしいのは、安心と、気にかけてもらえること。話の途中で結論を急がず、最後まで聞いてくれる。小さな話を覚えていてくれる。お互いの気持ちが分かり合えていると感じられたとき、心がゆるみます。
例えば、以前話した悩みを覚えていて、「あれからどうなった?」と声をかけてくれる人。「気にかけてくれていたんだ」と、心があたたかくなる。
【やってみること】
小さな不安や疲れを、一つだけ話してみます。次に会ったときも変わらず接してくれるなら、安心して話せる相手です。
そして、相手の話を覚えておいて、「あれからどうなった?」と自分から聞いてみます。
■気になる人がいたら、一言だけ
アンテナで気づいたら、次はほんの小さな一歩です。
グループで会った人なら、「あのお店、行ってみた?」と一言送るだけで十分です。二人で会うのは、そのあとで構いません。
■まとめ
自分のエレメントの「やってみること」を、次に気になる人と会うときに一つだけ試してみてください。
冒頭の「私」は、バーベキューで出会った人を「いい人だった」で終わらせました。「そういう目では見ていなかった」だけで、気になる場面はあったはずです。出会いがないのではなく、気づく入口を持っていなかっただけです。
自分の金星星座が分からない方や、読んでもピンとこない方は、気軽にご相談ください。これまで心が動いた場面を一緒に振り返りながら、あなたが大切にしたい恋愛の形を見つけていきましょう。
恋の始まりは、小さな「気になる」から。