「今年こそ、ちゃんと手帳を使おう!」
42歳の美咲さんは、新しい手帳を開きました。
夫と、小学5年生・中学2年生の子どもとの4人暮らし。平日は9時から16時まで、事務のパートをしています。
まず書き込むのは、仕事の予定と子どもの学校行事。占いで見つけた「運気のいい日」には、お気に入りのペンで丸をつけました。
「去年は途中で書かなくなっちゃったけど、今年は続けられそう!」
最初のページには、いつもより丁寧な字で、
「自分の時間をつくる」
「今年こそ、ダイエット成功!」
「今年は、絵もまた描きたいな」
昔好きだった絵のことを思い出して、少し嬉しくなりました。
ところが、忙しい日が続くと、「明日まとめて書こう」が増えていきました。
3月。「今年の目標、なんだっけ?」
3月のある夜。
夕飯の片づけを終えた美咲さんは、テーブルに残った子どものプリントを脇に寄せ、椅子に腰を下ろしました。
「はぁ……やっと座れた」
時計は21時半。買い置きのお菓子をひとつ口に入れ、明日の予定を確認しようと手帳を開きます。
「あれ……今年の目標、なんだっけ?」
1月のページをめくると、「今年こそ、ダイエット成功!」の文字。
お菓子の袋に伸ばしかけた手が止まりました。
「あ……そうだった」
苦笑いをして、その隣の「自分の時間をつくる」にも目を落とします。
「絵も描こうと思ってたんだよね……」
今日は仕事帰りに買い物をして、洗濯物を取り込み、夕飯を作りました。食後は、娘から友達の話を聞いているうちに、片づけが遅くなりました。
「でも、子どものこともあるし、毎日忙しいし……」
ようやく自分の時間ができても、もうくたくたです。
「今から道具を出すのも、ちょっとなぁ」
スマホで見かけた素敵なイラストには、「私も描いてみたい」と思ったのに。いざ座ると、そのままスマホを眺めてしまいます。
今月の手帳に書いてあるのは、仕事の予定、学校行事、習い事、家族の通院。日記や振り返りの欄は、白いまま。
「今日もずっと動いてたのに……自分のことは何もできてないな」
ふう、とため息がこぼれます。
ページの隅には、「運気のいい日」につけた丸がありました。
「この日、何してたっけ……。何か始めようと思ってたんだけどな」
お気に入りのペンを手に取ったところへ、息子がプリントを持ってきました。
「これ、明日までに出すんだって」
「えっ、今? もっと早く出してよ……」
手帳の上にプリントを広げ、内容を確認する美咲さん。
「手帳は、明日でいっか」
自分の時間は、今日も「また今度」になりました。
こんなことで、悩んでいませんか?
・毎日、仕事と家のことで終わってしまう。「私、最近何を楽しみにしてるんだろう」と思う。
・やりたいことはあるのに、ひと息つくころにはくたくた。 スマホを見ているうちに、寝る時間になってしまう。
・一日中動いていたのに、「今日も何もできなかった」と感じる。 頑張ったはずなのに、自分に何が残ったのかわからない。
年の初めには「今年こそ!」と思っていたのに、気づけば目の前の用事で精いっぱい。
手帳を開いても、仕事と家族の予定ばかり。自分の目標は、最初のページに書いたまま……。
美咲さんのような「あるある」に、心当たりはありませんか?
目の前のことを優先してしまうのは、なぜ?
こうなるのは、美咲さんだけではありません。
目の前にやることがあれば、そちらに注意が向く。何をどうすればいいかわかっていることなら、なおさらです。
洗濯物を取り込む。
夕飯を作る。
学校のプリントを書く。
何をすれば終わるのかがわかるので、次々と手が動きます。
一方、手帳に「ダイエット成功!」と書いてあっても、
「じゃあ、今、何をすればいいんだろう?」
そこがはっきりしていなければ、「また時間があるときに」と後回しになってしまう。
そんなふうに先延ばししてしまうのも、人のさがなのかもしれません。
でも、そのまま毎日が過ぎていくのは、やっぱり少しモヤモヤする。
「自分のやりたいことも、少しは進めたいな」
そう思うなら、何かいい方法はないでしょうか。
手帳を「NEW・わたしの取説」にする
私は、手帳を使って、今の自分を見つめることをしています。
何に興味を持ったのか。
どんなときに気分が上がったのか。
何ができて、そのときはどんな状態だったのか。
そうしたことを残しながら、自分の「取扱説明書」を充実させていくんです。
自分を変えたいと思うなら、今の自分がどう動いているのかを知りたい。
そのうえで、
「理想の自分だったら、どんなことをしていそう?」
と考えて、今の生活で試せることをひとつ選ぶ。やってみたら、気分や、できたことをまた残す。
今の自分を知り、新しい行動を試していく。
そうやってつくるのが、理想の自分に近づくための**「NEW・わたしの取説」**です。
毎日を楽しく記録する。あなたの「LOVE」に出会う3ステップ
「でも、その手帳が続かないんです……」
そう思った方もいますよね。
それなら、最初は自分の「好き」を集めることから始めてみませんか?
STEP1:「これ、好き!」を残す
「今日聴いた嵐の曲、やっぱり好き」
「このカフェのケーキ、食べてみたい」
「この花の絵、描いてみたい」
ひと言でいいんです。好きなものの写真を貼ってもいいですね。
白紙の日があっても、さかのぼって埋める必要はありません。今日のページに、今日見つけた「好き」をひとつ残してみましょう。
「好き」が思い浮かばない日や、何も書けないくらい疲れている日は、開くだけでも大丈夫です。
私が使っているのは、九星気学の手帳です。開くと、今日の自分の本命星がどの場所に巡っているかがわかって、ラッキーアイテムやラッキースポットなど、日々のヒントがたくさん載っているんです。
「今日は紅茶か……温かい紅茶を淹れてみようかな」
「公園もいいんだ。帰りに少しだけ寄ってみよう」
「好き」が思い浮かばないときは、そのヒントの中から気になるものを探してみてください。載っているヒントを取り入れたり、前に書いた「好き」を試したり。
そして、書けそうなら、「試してみたときの気持ち」も、ひと言添えてみてください。
「紅茶を飲んだら、ふっと肩の力が抜けた」
「公園の木々を見たら、少し頭がスッキリした」
自分の心が動いたことや、試してみて心地よかった感覚を残していく。
書いた「好き」が今の楽しみになり、試した体験が、**「私をごきげんにするヒント」**になっていきます。
まずは、開くたびに小さな「好き」や、運気を日々に活かすヒントに出会える手帳にしていきましょう。
STEP2:「今日できたこと」を加える
「好き」を書くことに慣れてきたら、今日できたことも残してみましょう。
「夕飯を作った」
「娘の話をゆっくり聞けた」
「気になっていたカフェを調べた」
「5分だけ、絵を描いた」
些細なことでも大丈夫。いつもの仕事や家事も、あなたができたことです。
美咲さんも、一日の出来事を書き出してみると、
「あれ……私、今日こんなに動いてたんだ」
と気づきます。
自分のために予定していたことができないと、「今日も何もできなかった」と思ってしまう。
でも、仕事も家事も、家族のためにしたことも、ちゃんとあります。
いつものことだからと見過ごしていた頑張りを、手帳に残してみてください。
STEP3:「体と心の調子」を加える
もう少し書いてみたくなったら、体と心の調子を、それぞれ10段階で残してみましょう。
1はとても低い、10はとてもいい状態。今の自分の感覚でつけてみてください。
そこに、短く書き添えます。
何をしているときに、気分が上がった?
何をしているときに、気分が下がった?
そのとき、どんな気分だった?
たとえば、
「体4、心5。帰宅後は疲れて、動きたくなかった」
「嵐を聴いたら楽しくなって、洗い物に取りかかれた」
好きなこと、できたこと、体と心の調子。
この3つを見返すと、自分がどんなときに動きやすいのかを探せるようになります。
ハイパフォーマンスの人の秘密は「ステート」にある
ここで、ハイパフォーマンス人の秘密をひとつお伝えします。
パフォーマンスを考えるとき、こんな掛け算で捉えてみてください。
能力・スキル × 時間 × ステート
ステートとは、そのときの気分や心・体の状態のことです。
同じ能力があっても、同じ時間があっても、「面白そう、やってみたい」と思うときと、「疲れた、面倒だな」と思うときでは、取りかかり方も集中の仕方も変わりますよね。
そこで大切になるのが、自分に合うステートの整え方を知ることです。
そのヒントを、手帳に残した記録から見つけていきます。
気分が下がったら、自分の取説を開く
たとえば、ある日の夕方。
美咲さんの目の前には、まだ片づいていない食器。疲れて、なかなか立ち上がれません。
「片づけなきゃ……でも、動きたくないなぁ」
そんなとき、手帳を開いてみます。
「あれ。嵐の曲を聴いてるとき、私、いつも楽しそう」
さっそく好きな曲を流すと、聞き慣れたイントロが。
「あ、この曲好き!」
口ずさんでいるうちに、少し気分が上がってきました。
「よし、この曲を聴きながらやろう」
そのタイミングで立ち上がり、食器を片づけ始めます。
終わったら、手帳にひと言。
「嵐を聴いたら気分が上がって、洗い物に取りかかれた」
これでまた、自分を助けるヒントがひとつ増えました。
体の調子が低い日には、休むことを選んでもいいんです。その記録も、次の自分に役立ちます。
自分の楽しみにも、記録を使ってみる
美咲さんは、絵についての記録も見返しました。
「夜は疲れているけど、昼休みにイラストを見たときは、描きたくなってたんだ」
それなら、夜に道具を全部出そうとするより、昼休みに少し描いてみよう。
翌日、小さなノートとペンを持っていき、手帳に残していた「好きな花の絵」を見ながら、5分だけ描いてみました。
「久しぶりだけど、やっぱり楽しいな」
その日の手帳には、
「昼休みに花を描いた。少しだけでも描けて嬉しかった」
と書きました。
家族の予定が並ぶページに、自分の楽しみと「できたこと」がひとつ加わりました。
何かを始める前に、こう問いかけてみてください。
「今からこれをするとき、何を楽しみにしよう?」
答えのヒントは、あなた自身の記録の中にあります。
まずは、できるところまでやってみよう
最初から、3つ全部を書こうとしなくても大丈夫です。
まずは「これ、好き!」をひとつ。
書けそうなら、「今日できたこと」も。
もう少し書いてみたくなったら、体と心の調子も。
今の自分ができるところまで、やってみましょう。
白紙の日があっても、また今日のページから。
小さな「好き」や「できた」が、あなたの手帳に少しずつたまっていきます。
何にワクワクして、どんなときに気分が上がり、自然に動けたのか。
その記録を、明日の自分に使ってみる。新しく試したことも、また残す。
手帳は、あなただけの特別なマニュアルです。
毎日を楽しく記録しながら、あなたの「LOVE」に出会い、「NEW・わたしの取説」を育てていきましょう。
これが、わたしの手帳の使い方のひとつです。
毎日をもっと楽しむための使い方は、まだまだありますよ。
ちなみに、ここで紹介した九星気学の手帳は、「孔子経営手帳」です。
「ほかの使い方も知りたい!」と思った方は、お気軽にご連絡くださいね☺️