好きだったイラストを、仕事にしてみたら。

好きだったイラストを、仕事にしてみたら。

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デザイン・イラスト
「子どもの頃から絵を描く事が好きでした」

イラスト描きなら一度は吐いた事のある台詞だと思うが、わたしもご多分に漏れずそれだ。

某少年誌のキャラクターを、大げさではなく何百回も模写し、毎日毎日絵を描いていた。そんな幼少期を過ごした。

身近な人から「お前のイラストいいよな」と言ってもらえて育った。自分の描いたイラストを褒めてもらえるのは、やっぱり嬉しかった。周囲から「イラストを仕事にするべきだ」と言われることもあった。

自分のイラストに自信がなかったわけではない。ただ、イラストでお金をもらうなんて、ほんの一握りの選ばれた人にしかできないことだと思っていた。それに、自分の作品を世に出して、思っていたような評価をもらえなかったら……という怖さもあった。

そんなとき、ココナラを知った。

サイトを見てみると、自分のイラストを出品している人がいた。でもどこか他人事だった。イラストを売るなんて、自分とは違う世界の話だと思っていた。

でも、こんなに簡単に自分のイラストを売ることができるんだと知ってから、なんとなく気になる日が続いた。

登録は無料だし、ダメもとでやってみるか。そんな軽い気持ちで登録して、イラストを出品してみた。

それから数日が経ったある日、一通の通知が届いた。

依頼のメッセージだった。

会社の仕事じゃない。知人からの依頼でもない。どこかにいる、顔も知らない誰かが、自分のイラストを気に入って依頼してくれた。

嬉しかった。

自分のイラストを好きだと言ってくれる人は、それまでもいた。でも、直接の知り合いでもない人が、自分のイラストを見つけて、お金を払ってまで描いてほしいと言ってくれた。

あの日のことも、その依頼で描いたイラストも、今でもはっきり覚えている。

ココナラを始めて、収入を得られたことはもちろん嬉しかった。でも、それ以上に、自分のイラストに対する自信が確かなものになったことが大きかった。

身近な人が好きだと言ってくれるのと、顔も知らない誰かが自分のイラストを気に入ってくれるのとでは、また違う。自分のイラストが、知らない誰かにもちゃんと届くんだ。そう思えたことが、自信につながった。

もうひとつ、始める前に少し不安だったことがある。大好きなイラストを仕事にしたら、逆に嫌いになってしまうんじゃないか、ということだ。

好きなことでも、仕事になれば楽しいことばかりではないはず。誰かの要望に応えることが負担になったり、描くこと自体が嫌になったりするかもしれない。そんな心配も少しあった。

でも、実際に始めてみたら、それは杞憂だった。

むしろ、イラストがもっと好きになった。

誰かの「描いてほしい」に応えて、完成したイラストを喜んでもらう。自分は、そういうことが好きなんだと改めて気づいた。

あのとき、軽い気持ちで出品してみてよかったと思う。

これからも、誰かの「描いてほしい」に応えながら、イラストを描き続けていきたい。
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