デザインという言葉を聞くと、きれいに整えることや、おしゃれに見せることを思い浮かべる人は多いと思います。
もちろん、見た目の美しさは大切です。でも、本当に大事なのは、その先にある目的です。
デザインは、飾るためではなく、伝えるためにある。そして、必要な人に届き、次の行動につながるためにある。マッタ創作所では、そう考えています。
きれいにすることが目的になると、伝わらなくなる
制作をしていると、もっとおしゃれに、もっとかっこよく、という言葉をよく耳にします。
それ自体が悪いわけではありません。ただ、見た目を整えることが目的になってしまうと、本来伝えたかったことが埋もれてしまうことがあります。
文字を小さくしたほうが洗練されて見える。でも読みにくい。写真を大きくしたほうが迫力は出る。でも一番伝えたい情報が目に入らない。そんなことは、デザインの現場では珍しくありません。
大切なのは、どれだけきれいかではなく、どれだけ伝わるか。
デザインは、情報に順番をつける仕事
人は、目に入ったすべての情報を同じ強さで受け取っているわけではありません。
最初に何を見るのか。次にどこへ視線が動くのか。どの言葉を覚えてほしいのか。デザインは、情報に優先順位をつける仕事でもあります。
余白、文字の大きさ、色、写真、配置。ひとつひとつの選択には、見る人を迷わせないための理由があります。
伝わった先に、行動がある
情報がわかりやすいだけで、デザインの役割が終わるわけではありません。
Webサイトなら問い合わせをする。採用ページなら応募を考える。SNSなら続きを見たり、誰かに共有したりする。商品なら手に取ってみたいと思う。
デザインには、見る人の気持ちを少しだけ前へ動かす力があります。大げさな演出ではなく、自然に次の一歩へ進める状態をつくること。その設計もデザインです。
同じ内容でも、デザインで結果は変わる
伝える内容が同じでも、見せ方によって受け取られ方は大きく変わります。
情報が整理され、必要なことがすぐに見つかるサイトには安心感があります。一方で、どれほど良いサービスでも、情報が散らかっていて何をしている会社かわからなければ、そこで離脱されてしまうかもしれません。
デザインは、価値そのものをつくるものではありません。でも、そこにある価値を正しく伝え、受け取ってもらうための橋渡しはできます。
デザインは、相手の行動を想像することから始まる。
見た目の良さは、目的を考えた結果としてついてくる
だからといって、美しさを軽視しているわけではありません。
目的が整理され、伝えるべきことが明確になり、余計なものを削っていくと、デザインは自然とシンプルになります。そして結果として、きれいに見えることが多い。
最初からきれいを目指すのではなく、誰に、何を、どう伝えるのかを考える。その積み重ねの先に、見た目の良さが生まれるのだと思います。
デザインは、きれいにするためだけのものではありません。
伝えたいことを整理し、必要な人へ届け、少しだけ心や行動を動かすためのものです。
マッタ創作所では、映像でも、Webでも、SNSでも、見た目をつくる前に、まず何を伝えるのかを考えます。
その目的に必要な形を、丁寧につくっていく。それが、これからも大切にしたいデザインの考え方です。