誕生日が近づくと、そっと重くなる胸に

誕生日が近づくと、そっと重くなる胸に

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誕生日や、節目と呼ばれる年齢が近づいてくると、理由がはっきりしないまま気持ちが沈むことがあります。おめでとうと言ってもらえる日のはずなのに、なぜか素直に喜べない。数字がひとつ増えるだけだと頭ではわかっていても、胸のあたりがざわつく。そうしたご相談を、この時期になると多くいただきます。

私が波動を視させていただくとき、誕生日の前後にいらっしゃる方は、少し独特な状態にあることが多いです。エネルギーが薄いのではなく、内側で組み替えが起きている感じに近いものがあります。古い上着を脱ぎかけて、まだ新しい袖に腕が通っていない。その途中の、宙に浮いたような不安定さが、心のざわつきとして表に出ているのだと感じます。悪いことが起きているのではなく、切り替わりの最中にいるということです。

そのような時期に、ご自分でできることをいくつかお伝えします。

ひとつめは、その年齢に何を求めていたのかを、紙に書き出してみることです。頭の中で考えるだけだと、漠然とした重さが残ります。二十代の頃に思い描いた三十代、まわりの人と比べたときの自分。そういったものを、判断を加えずにただ書き出します。書き終えて眺めると、その多くが誰かの言葉だったり、いつの間にか借りてきた基準だったりすることに気づく方が少なくありません。自分の願いと、借りものの願いを分けるだけでも、呼吸が少し楽になります。

ふたつめは、この一年で手放したものを数えてみることです。私たちはつい、得たものや達成したことばかりを数えて足りなさを感じてしまいます。けれど節目のエネルギーは、増やすことよりも整理することに向いています。合わなくなった人間関係、続けるのをやめた習慣、諦めた思い込み。手放したものにはあまり名前がつかないので、見過ごされがちです。意識して数えてみると、思っていたよりも自分が動いていたことがわかります。

みっつめは、誕生日の前後に、ひとりで過ごす時間を短くても確保することです。お祝いの席を断る必要はありません。三十分でも構いませんので、誰の目も気にしなくていい時間を作ってみてください。窓を開けて風を入れる、湯船にゆっくり浸かる、静かな場所を歩く。そうした時間に、内側の組み替えが落ち着くところに落ち着いていきます。人と会う予定だけで埋めてしまうと、ざわつきが行き場を失ったまま次の季節へ持ち越されることがあります。

節目の年齢は、何かを証明しなければならない日ではありません。誰かと比べる物差しでもないと、私は感じています。ただ、これまでの流れが一度ゆるんで、次の流れに移る場所です。だからこそ揺れますし、揺れているうちは変化が始まっているということでもあります。

もし今、その揺れの中にいらっしゃるなら、無理に前向きになろうとしなくて大丈夫です。ざわつきをそのまま抱えたまま、静かに数日を過ごしていただければと思います。

ご自身では言葉にしにくい揺れを、誰かと一緒に整理してみたくなりましたら、プロフィールページをのぞいてみてください。
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