季節が変わる時、心が揺れる理由

季節が変わる時、心が揺れる理由

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朝の空気に、ふとした冷たさが混ざるようになりました。日が落ちる時間が少しずつ早まり、風の音の質が変わり、木々の色も気づけば違う表情をしています。暦の上では区切りがあっても、自然はそんなに律儀ではなく、行きつ戻りつしながら次の季節へ移っていきます。暑さがぶり返す日もあれば、急に秋めく朝もあって、そのゆらぎの中を私たちも一緒に進んでいます。

この時期、「特に何かあったわけではないのに、なんとなく落ち着かない」というご相談をよくいただきます。理由が見当たらないのに心がざわつくと、それだけで自分がおかしくなったように感じてしまうかもしれません。けれど私は、それはとても自然な反応だと感じています。

波動の面から見ると、季節の変わり目は、自分を取り巻く空気の質そのものが入れ替わっていく時期です。光の量、湿度、気温、周りの人の動き。私たちは思っている以上に、環境から多くを受け取って生きています。夏の間ずっと同じ調子で流れていたものが、少しずつ別の流れに切り替わっていく。その途中では、どうしても揺れが生まれます。乗り物が加速したり減速したりする時に体が傾くのと、似たようなものかもしれません。

もうひとつ、季節の変化は「時間が過ぎている」という事実を、はっきり教えてくれます。空の色が変わると、去年の今頃を思い出します。あの時こうしていた、あの人はどうしているだろう、自分は少しは進めただろうか。普段は忙しさの奥にしまっている問いが、静かに浮かび上がってきます。ざわつきの正体は、不安というより、そうした問いが顔を出した時の心の音であることが多いように思います。

ですから、このざわつきを無理に静めようとしなくても大丈夫です。原因を突き止めて解決しなければ、と力を入れると、かえって疲れてしまいます。むしろ「今、季節と一緒に自分も切り替わっている最中なのだ」と、そのまま置いておく方が、心はゆるみやすくなります。

そのうえで、ひとつだけおすすめしたいことがあります。一日の中で数分だけ、外の空気に触れる時間を持ってみてください。ベランダでも、玄関先でも、通勤の途中でも構いません。何かを考えようとせず、風の温度や音を、ただ感じるだけで十分です。移り変わりの中にいる自分を、頭ではなく体で確かめる時間になります。体が季節に追いついてくると、心の揺れも少しずつ穏やかになっていきます。

季節の変わり目に心がざわつくのは、あなたの感受性がきちんと働いている証でもあります。周りの変化を受け取れるということですから、決して弱さではありません。今は少し休みが必要な時期なのだと受け止めて、いつもより丁寧に眠り、温かいものを口にして、予定を詰め込みすぎない。それだけでも、体と心の足並みは揃っていきます。

新しい季節は、待っていれば必ずやって来ます。急いで整えなくても、あなたのペースで馴染んでいけば十分です。揺れている今も、次の季節へ向かう道のりの、大切な一部だと私は感じています。

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