消極的な転職は失敗する可能性が高い

消極的な転職は失敗する可能性が高い

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IT・テクノロジー
現役エンジニア × 国家資格キャリアコンサルタントの yoshi_career です。日系企業から外資系IT企業に移り、いまも現場でエンジニアとして働いています。福岡在住です。
「月曜の朝、会社に行くのが憂鬱」「このままでいいのかな、と漠然と不安」
そんな気持ちから転職を考え始める方は非常に多いです。気持ちはよくわかります。ただ、その「モヤモヤ」をそのままに転職活動を進めてしまうと、転職後に後悔するリスクが高まります。
ご相談をお受けする中で、特に後悔の声が多いのが以下の3つのパターンです。

パターン① 転職活動に疲れ、とりあえず内定先に承諾してしまう


転職活動は、想像以上に時間と労力がかかります。書類作成、企業研究、面接対策。活動が長引くにつれて「早く終わらせたい」という気持ちが強くなってしまうことは珍しくありません。
その結果、複数社を比較検討することなく、たまたま最初に内定をくれた1社にそのまま承諾してしまうケースがあります。これは「自分で選んだ転職」ではなく、「疲れて逃げ込んだ転職」です。
なぜ失敗しやすいのか・入社後に「本当に自分が行きたかった会社なのか」という疑問が生まれやすい・条件の比較が不十分なため、年収・働き方・文化のミスマッチが起きやすい・「もっと良い会社があったのでは」という後悔を引きずりやすい

実際にあった話


以前、友人からこんな相談を受けたことがあります。
その友人は営業職で、「将来は年収1,000万円を目指したい」という明確な目標を持っていました。転職活動を始めたものの、希望に合う企業からなかなか内定が取れず、活動が長引くにつれて疲弊してしまいました。そして「もうどこでもいいや」という気持ちで、たまたま内定をくれた1社にそのまま承諾してしまったそうです。
入社後に判明したのは、その企業の平均年収が約500万円で、かつ年功序列の色が強い文化だったということ。成果を出しても給与に反映されにくく、年収1,000万円という目標には到底届かない環境でした。さらに担当する業務も自分がやりたかった仕事とは異なり、日々のモチベーションを保てなくなっていきました。
結果として、入社からわずか数ヶ月で退職。短期離職という職歴上のリスクまで背負うことになってしまいました。
「あのとき焦らずに活動を続けていれば」と、友人は振り返っていました。転職活動の疲れから生まれた「妥協の1手」が、その後のキャリアに大きな影響を与えてしまったのです。
転職活動中にモチベーションが落ちてきたと感じたら、一度立ち止まることが大切です。「なぜ転職したいのか」という原点に立ち返り、軸を再確認してから活動を再開しましょう。
ただ、一人で立ち止まるとそのまま動けなくなってしまうことも多いです。そんなときこそ、第三者を壁打ち相手として使うのが効率的です。自分の転職軸を整理するだけでも、結果は変わります。

パターン② 人間関係の改善だけを目的にした転職


「上司と合わない」「職場の雰囲気が悪い」という理由で転職を考えること自体は、決して間違いではありません。人間関係はメンタルヘルスにも直結する重大な問題です。
しかし、転職理由が「人間関係の改善」だけになってしまうと、失敗するリスクが高まります。

人間関係は転職前に見抜きにくい


職場の人間関係は、面接や求人情報だけでは判断が難しいのが実情です。表向きの情報だけで転職先を決めてしまうと、入社後に「前の職場と同じような問題が」という事態になりかねません。
リスクを減らす方法はあります。ひとつは、面接での逆質問を使って社風を確認すること。 「チームの意思決定はどのように行われますか」「前任の方はどういう理由で異動・退職されましたか」といった質問は、表向きの情報からは見えない部分を引き出します。
なお、転職エージェント(有料職業紹介事業者)は、企業の離職率や過去の入社者からのフィードバックといった情報を持っている場合があります。私は職業紹介の許可を持たないため、そうした企業の内部情報は扱えません。私がお伝えできるのは、「どう聞けば引き出せるか」という質問の設計と、答えの読み方です。

モチベーションを維持できる「別の軸」を持つ


人間関係以外にも、転職先を選ぶポジティブな理由を作ることが、転職成功の鍵です。・年収・待遇の改善(具体的な数字で目標を持つ)・やりたい仕事・使いたい技術へのチャレンジ・スキルアップ・キャリアアップの機会・働き方(リモート・フレックスなど)の改善
「人間関係から逃げたい」という気持ちに加えて、「この会社でこれを実現したい」というポジティブな動機が揃ったとき、初めて転職が成功に近づきます。

パターン③ なんとなく現状に飽きたことによる転職


「今の仕事に飽きてきた」「なんか変化が欲しい」という漠然とした感覚で転職活動を始めるケースも少なくありません。変化を求める気持ち自体は自然なことですが、それだけを動機にした転職は危険です。
なぜ失敗しやすいのか・「何を求めているのか」が曖昧なため、企業選びの基準がブレる・転職後も同じように「飽き」を感じ、また転職を繰り返すリスクがある・面接で転職理由を明確に答えられず、選考通過率が下がる
「飽きた」という感覚が出てきたとき、まず考えてほしいのは「今の職場でできることはまだあるか」という問いです。現職で新しいプロジェクトや役割にチャレンジすることで解消できる場合もあります。
それでも転職が必要だと感じるなら、「次の職場でどんな成長をしたいか」を言語化してから動き出しましょう。

まとめ:転職は「逃げ」ではなく「進む」ための手段に

・転職活動疲れから「とりあえず内定先に承諾」してしまう・人間関係の改善だけを目的にした転職・なんとなく現状に飽きたことによる転職
転職は「今の環境から逃げる」ためではなく、「自分のキャリアを前に進める」ための手段です。動機が消極的なままでは、転職先でも同じ不満を抱えることになりかねません。
「なぜ辞めたいのか」だけでなく「どこに向かいたいのか」を明確にすること。 それが、転職成功への第一歩です。


とはいえ、一人でこれを整理するのは簡単ではありません。
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