「AIデータをご用意ください」と言われて困っていませんか?
「印刷会社からAIデータを送ってくださいと言われたけれど、何のことか分からない。」
「手元にあるのはPNG画像だけ。これではダメなのでしょうか?」
このようなご相談をいただくことは少なくありません。
実際、印刷会社が求めている「AIデータ」は、ChatGPTなどのAIとは関係ありません。
Adobe Illustratorで作成された編集可能なデータ(.ai形式)のことを指します。
この記事では、印刷会社がAIデータを求める理由と、AIデータがない場合の対処方法を、実際の事例を交えながら分かりやすく解説します。
AIデータとは?
AIデータとは、Adobe Illustratorで作成されたベクターデータです。
JPEGやPNGなどの画像データは、小さな点(ピクセル)の集合で構成されています。そのため、画像を大きく拡大すると輪郭がぼやけたり、文字が読みにくくなったりします。
一方、AIデータは線や曲線を数式で管理しているため、サイズを何倍に拡大しても画質が劣化しません。
会社のロゴやイラストが、名刺から大型看板まで同じ品質で使えるのは、この仕組みのおかげです。
なぜ印刷会社はAIデータを求めるの?
理由は、「きれいに印刷するため」です。
例えば、会社のロゴをホームページ用に作成したPNG画像は、画面で見る分には十分きれいです。
しかし、そのまま2m以上の看板に使用すると、輪郭がぼやけたり、文字がギザギザになったりすることがあります。
印刷会社では、このようなトラブルを防ぐためにAIデータを推奨しています。
また、印刷前には次のような調整が必要になることもあります。
□ 色を印刷用(CMYK)に変更する
□ 線の太さを調整する
□ カットラインを追加する
□ サイズ変更やレイアウト調整を行う
AIデータであれば、こうした修正にも柔軟に対応できます。
実際によくあるご相談
私が実際に対応した案件をご紹介します。
飲食店を経営されているお客様から、
「新しく看板を作りたいのですが、ロゴのデータが見つかりません。」
というご相談をいただきました。
お持ちだったのは、ホームページから保存した横幅300px程度のPNG画像だけでした。
画面で見る分には問題ありませんでしたが、看板サイズまで拡大すると輪郭がぼやけ、細い文字もつぶれてしまう状態でした。
そこで、Illustratorを使用してロゴを一からベクターデータとして再作成。線幅や文字間隔まで調整し、印刷会社へそのまま入稿できるAIデータとして納品しました。
その後、お客様からは
「印刷会社から『このまま使えます』と言われました。」
という嬉しいご報告をいただきました。
このように、元データがなくても、印刷用途に合わせて再作成できるケースは少なくありません。
AIデータがない場合はどうすればいい?
「AIデータがない=印刷できない」というわけではありません。
まずは、お手元のデータを確認してみましょう。
□ PNG
□ JPEG
□ PDF
□ ホームページから保存した画像
□ 昔のチラシや名刺
これらをもとに、Illustratorでベクターデータとして再作成できる場合があります。
ただし、自動トレースだけでは線が乱れたり、不要なアンカーポイントが増えたりすることもあります。そのため、ロゴやイラストは手作業で調整しながら仕上げることで、印刷品質に適したデータになります。
まとめ
印刷会社がAIデータを求めるのは、単にファイル形式を指定しているわけではありません。
「印刷したときにきれいに仕上げるため」の大切な工程なのです。
もし、
□ AIデータがない
□ PNGしか残っていない
□ 印刷会社から修正を依頼された
という場合でも、元データの状態によっては対応できる可能性があります。
まずは一度、現在お持ちのデータを確認してみることをおすすめします。
印刷用データの作成も承っています
しまうまデザインでは、
□ PNG・JPEG・PDFからIllustratorデータを作成
□ ロゴ・イラストのベクター化
□ 印刷会社向けAIデータの作成
□ 看板・ポスター・パッケージなどの印刷用データ制作
に対応しています。
「この画像でも印刷できますか?」というご相談だけでも歓迎していますので、お気軽にお問い合わせください。