国立のシンクタンク創設が必要では?

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 この発想は、20年以上前の吉川弘之氏の講演にまで遡ります。吉川弘之氏は、東京大学総長、放送大学学長、その他多数の大学や研究機関でも仕事をされた方です。
 企業在籍時に、あるときは仕事で、あるときは会社を休んでたくさんのシンポジウムやセミナーに参加していました。
 吉川弘之氏の講演を聴講したのは、CRDS(研究開発戦略センター)の戦略セミナーでした。
 日本の研究開発に陰りが見え始め、研究開発戦略の重要性を話されていました。
 話しの内容は、忘れましたが、国立のシンクタンクを創設した方が良いというような話しだったと記憶しています。
 年度毎の予算では、長期的に継続して研究開発戦略を検討できないと仰っていたように思います。
 日本には、世界レベルの人財が多数いるのに、活用されていません。
 例えば、世界レベルの研究成果を挙げても定年制で大学や研究機関を退職されてしまいます。
   今日、CRDS(研究開発戦略センター)のホームページを見ていたら、野依良治氏のコラムが目に入りました。国立の大学をつくりたいという趣旨でした。
 なぜ、中国や韓国に科学・技術研究で負けているのか?という問いに対する回答が極めてシンプルでした。
 投資額の差でした。財務省指導で緊縮財政をやっている間に抜かれていました。
 以下に、野依良治氏のコラムを引用します。このような緊急事態になっていることも知りませんでした。やはり、すでに日本のテレビや新聞は国民に情報を発信するメディアとしての価値が無いかも知れません。
2024年1月26日
(61)我が国に誇り高き「国立大学」を 〜 自己決定権の確保
コラム「野依良治の視点」
この知識資本時代の主権国家、日本国には世界的に存在感をもつ国立大学がぜひとも必要である。国立(National)とは、英国などで見かける王立(Royal)と同じく、国家や国民の誇りを象徴する称号である。名実ともに、国力の源泉でもあり、他の国には真似できないJ-ブランドともいうべき特色をもつ学術の府でなければならない。「国立大学」は国が一定の地位を保証する研究教育機関ではあるが、決して政府の管理下に置く「国有大学」、「国営大学」ではない。知の先導者としての矜持をもって、自立性、自律性を旨として活動すべきである。
残念ながら、近年は、国民からの大きな期待とは裏腹に、研究面での国際的地位は大きく低落し、また人材輩出についても社会の要請に十分に応えられていない。この変動するグローバルな時代に、その制度と実践体制がまことに脆弱であることを直視してほしい。もはや、ひとごとでない。本当に不足するものは、政治と行政の決意、大学の覚悟、そして社会の理解である。
財政基盤がまったく不十分である
財政援助を訴える大学に「壊れた器にいくら水を注いでも意味がない」とはかつての行財政改革論者たちの言である。その通りかもしれないが、今日、同じアジア圏でなぜ我が国が中国、韓国に圧倒されるのか。科学技術国際交流センター(JISTEC)の2023年の調べによると、財政問題が極めて大きいという。2022年の日本の文教・科学振興に対する財政歳出がわずか5.4兆円(比率で5.0%)であるのに対して、中国(2020年)では教育に56.2兆円、科学技術に13.9兆円(14.8%と3.7%)、韓国(2020年)でも教育に8.5兆円、研究開発に2.4兆円(16.5%と4.8%)の歳出がある。研究教育は社会のためにあるが、この開きはあまりに大きく、国の意思の相違は歴然としている。
いれにしても「指定国立大学法人」や新設の「国際卓越研究大学」には、膨大な国費が投入されているはずであり、経営陣は責任をもって、真の意味で世界一級の研究者たちの登用、本当の意味で有為な大学院学生を採用して、その名に恥じない国際水準の研究教育活動を約束してほしい。
 詳細は、CRDS(研究開発戦略センター)を参照ください。野依さんの他のコラムも興味深いものが多数あります。
 記事は、「CRDS(研究開発戦略センター)」のインターネット検索でアクセスすれば、閲覧できます。
 もともと、文部科学省の予算が少なかったのに対して、大学交付金が毎年数パーセントカットされています。優秀な頭脳の海外流出も行っていると思いますが、テレビで放送されたこともあまりありません。まず、NHKは放送すべきでしょう!
 自分の脳が、ノーベル賞受賞者の野依良治さんとリンクした感じです。






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