☆ご希望の作風や雰囲気に合わせて小説を執筆いたします☆
会話主体の文章から、語り手の個性を前面に出した文章、情景や心情を繊細に描く文章まで、複数の文体での執筆経験があります。
プロット・設定・登場人物・必須シーンなどをご指定いただければ、それらを踏まえて本文を制作します。具体的な構想が固まっていない場合も、まずはご相談ください。
↓(文体の異なる小説サンプル)↓
【1】会話と人物描写を軸に、キャラクターの掛け合いで場面を動かす文体
手の甲を前に、戸を三回ノックをして。
「失礼しま――」
「久しぶりじゃないか! 〇〇くん!」
勢いよく内向きに開扉されると、甲高い声を上げる相手。廊下全体から緊張を奪ったようなものだった。
「え、えっと」
思わず顔が引きつってしまう。私より頭一つ高いすらりとしたスタイルに、足元まで届きそうな白衣をまとった女性。髪は腰くらいまでありそうだ。
「さぁ入って入って~。好きなコーヒーは何かな? ブルーマウンテンとエスプレッソならあるがね」
大袈裟に振った白衣で風を受ける。棚の中に手を入れてカチャカチャと忙しなく手を入れていた。私は未だドア枠をくぐることはなく、
「ちょちょ、ちょっと待ってください! 私は△△教授から――」
「そう急かすな。いいかい? コーヒーは科学者のコミュニケーションツールなのだよ」
私に顔を向ける教授。目尻が吊り上がり、丁寧に閉じられた口がついている。
【2】一人称の語りと独特の言い回しで、語り手の思考や個性を前面に出す文体
重い腰をあげて、とたとた数歩先。また腰を下ろしたのは、玄関先の投函ボックス前だ。
見るからに窮屈そうに悲鳴を上げているチラシが山ほど。求人広告やら専門学校の入学体験説明会とか。何の意味もないのに、資源の無駄遣いこの上ない活字。俺はそれらをちぎるように取り出していく。
「安もの物件の所以かぁ。扉と一体型のポストはそろそろやめにしてもらいたいんだが」
そもそも時代錯誤も甚だしいぞ。
紙文化を否定したいわけじゃないけどさ。ただ、どう見ても体裁だけを保ったかのような資本主義の抜け殻だろうが。
そもそも俺のもとに届いた紙だなんて大抵は水拭き掃除か、窓ガラスの対応用紙に成り上がるだけだっつーの。いや、成り上がるのかよ。
【3】感覚描写や比喩を重ね、情景と心情を一体化させる文体
石と砂の狭間を飛び越えるように、大きく足を広げた。
想像とは違う、思いの外フワッとした感触が足を包み込む。
「不思議ね、これ」
痛みが残っている足でさえ、ここならマシになったように感じる。
「砂浜までくるのは初めてよ」
人生史上、海辺に来たことなんてなかった。
だからこそ全てが新鮮味を帯びている。
波の音だって考えていたものとは違った。
ザーッと、ノイズを一蹴する音は私を禊いでくれるようで。
「これ、触っても問題ないのよね?」
「うん、大丈夫だよ」
波がギリギリ伸びる手前で腰を屈め、指先を濡らした。
「――とても、冷たいわ」
波しぶきが小さく纏まって、散り散りになっていく。
波音は寛大に、私の心音に同調するよう語りかけてくれた。
もう仕事を始めた暖かな季節から、こうして肌寒く青白い季節に早変わりしたよう。
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