627.愛猫に長生きしてもらうために…獣医師が推奨する「飼い主がするべきこと」とは?
愛猫に長生きしてもらうために…獣医師が推奨する「飼い主がするべきこと」とは?
「愛猫には、いつまでも元気で長生きしてほしい」。猫と一緒に暮らす飼い主の“共通の願い”だと思います。実際、猫は平均寿命が比較的長いといわれていますが、愛猫に長生きしてもらうために、飼い主ができることはあるのでしょうか。ますだ動物クリニック(静岡県島田市)院長で獣医師の増田国充さんに聞きました。
猫の15歳は、人間でいう70代後半に相当
Q.「猫は平均寿命が比較的長い」といわれることがありますが、実際にそうなのでしょうか。寿命に影響する要因も教えてください。
増田さん「ペット保険大手のアニコム ホールディングスが発表した『家庭どうぶつ白書2023』によると、2021年度の猫の平均寿命は14.7歳であり、10年前と比べるとおよそ半年ほど寿命が伸びたことが報告されています。
この理由として、完全室内飼育の猫の割合が増加したこと、またそれにより猫の健康状態をつぶさに観察できることから、猫が適切なタイミングで医療を受ける機会が増加したことも影響しているでしょう。猫の飼育頭数の増加に合わせて純血種の割合が増加し、それに伴って、その品種特有のかかりやすい病気も統計上明らかになっています。
現在でも、屋外で生活する猫は、室内飼育の猫と比べてけんかや交通事故、さらには多様な感染症にさらされるリスクが増えるため、それも寿命を短くする要因となります。
なお、猫における人間の年齢換算は諸説ありますが、おおよそ8歳を超えたあたりから『シニア期』としているものを多く見かけます。猫の15歳は、人間でいう70代後半に相当
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