神崎さんは、私の出来事と関係ありそうな学生時代の旧友の思い出話するお話:欲に満ちた世界ep17+【朗読動画】
おはようございます。こんにちは。こんばんは。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 今回ご紹介の朗読動画は、神崎さんは、私の出来事と関係ありそうな学生時代の旧友の思い出話するお話です。 良かったら聴いていただけると嬉しいです。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界作者 北条むつき朗読 いかおぼろ第17話救命と今の気持ち 神崎さんはお酒を飲むと泣き上戸になった。いきなり私を助けた日のことを思い出したのか、歯を食いしばり、顔を歪めてその場に項垂れた。 私は、その神崎さんの真意を知りたくなった。「私、神崎さんのこと、もっと知りたいです……」 そう諭すように言った後だった。神崎さんはゆっくりと口を開きながら、目頭を抑えながら話し始めた。「ごめん……。思い出すつもりなかったんだけど、伊月さんと昔を重ねてしまったよ……」「何があったんですか? 聞いていいものなら、私……。神崎さんの事をもっと知ってみたいです」 普通なら、躊躇してもいいことなのに、今の私があるのは、この人のおかげだと思うと聞かずにはいられなかった。ゆっくりと神崎さんは話し始めた。「僕が学生時代のことなんだ……。幼馴染を救えなかったんだ。あの駅のホーム。同じなんだよね……」「……えっ……」少し戸惑い、私は思わず声に出した。「幼
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