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霊は人が生み出す

かなり古い作品ですが、道夫秀介さんの「骸の爪」という小説に霊についての面白い解釈が書いてありましたので、ご紹介したいと思います。多くの場合、霊は意図的に生み出されます。 具体的な不可解な現象があり、その現象を説明するために霊が持ち出されるんですね。家庭内に不幸が続いたとします。ほとんどの場合、偶然なんですが、不安になり、何か理由があるのではないかと考える人も結構います。墓地で撮った写真に顔のようなものが写っていたり、ある場所で交通事故が多発する、といったことがあった時も同じです。やはりその理由を知りたいと思うんです。そして、こうした現象を説明するために霊という説明体系が利用されるわけです。人間は理解できない謎や畏れを自分自身の観念の世界に押しとどめておくことができないのです。そのために、果に対する因として、霊という説明または霊という物語を生み出します。妖怪も同じです。見に覚えのない切り傷が腕や足にできた時に、理由がないと何となく落ち着きません。それで目に見えない生き物がいると考えるわけです。そして、霊能者やシャーマンがこうした説明をする役目を果たします。言い換えると、人間が不可解を理解にまで昇華させて形而上の納得を得るという隠れた目的をもって、体験者自身あるいは霊能者やシャーマンといった第三者が意図的に生み出したものが霊なんです。ついでですので、シャーマンについて簡単に説明します。シャーマンとは巫師ともいい、基本的には霊と交信して、予言やお告げをします。多くはトランス状態に入りますが、宗教学者エリアーデによると「エクスタシーのテクニック」て霊と交信する現象を起こすとのことです。
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墓地の遠隔化の問題

最近は神社でご葬儀をされる方も増えてきました。お墓、という言葉自体は仏教用語になります。神道では「奥津城」(おくつき)と言います。そしてそんな神道墓地も各地で広がっていると言うことを聞きます。しかし、昨今、村社会から都市部へ人口が流れ、墓地が遠い、と言う問題があります。これからは人口減少に伴って、地方も縮小を余儀なくされていくことが予測されます。お参りするにも遠いし、両親も高齢化していく、この状況でさらに時代が進むとどうなっていくのか、宗教家はよく考えていかなければいけません。イギリスなどでは散骨が多いと聞きます。東アジアは儒教の影響で先祖崇拝、そしてお墓に対する信仰が高いので散骨して終わり、と言うのはなかなか受け入れられないと思います。なので、この問題はこれから深刻化していくのではないかと考えています。お寺さんは納骨堂を所有しているところが多いので、ずっと管理してくれるのであれば確かにそのほうがいいのかも知れません。しかし、菩提寺も遠方であれば、近くの納骨堂にこちらへ移してくる、など、いろいろ考えていく必要があるのかも知れません。
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