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着物の柄・意味

 この着物に描かれている花は、何の花ですか? 着物に描かれている柄は、およそ、特定できません。 例えば、図案化された橘や山吹、有名所でいえば、梅や桜、松、竹などはそれとわかりますが、それは、部分を切り出して描かれていたり、まさに、それ! ではなく、それっぽい感じに改変されて染められています。 あまり写実的に染めると、季節感が生まれてしまうからです。季節感が出ると、その季節にしか着用できません。それでは、あまりに着用回数が減ってしまいます。 桜や梅などの花は、枝ぶりや葉の茂り具合まで描かれていると、季節感が生まれますので、その季節に着用が限定されます。 花だけ、あるいは、花もねじり梅であったり、桜の花びらだけであったり図案化されていたら、年中着用できます。 さて。では、季節が限定されると、いつ、着るのでしょうか。 大体、前倒しできることになります。その花、植物の季節を待ち望む。という意味で、季節を先取りにします。 満開の桜の下に、枝垂桜が咲き誇る着物を着るのは野暮です。本物の花と競うのは図々しいことです。  とはいうものの、最近は、花見に大輪の彼岸花の小紋をお召しになったりして、おぅ……、と思わず、言葉を失ってしまうこともあったり。 あまり、既定路線にとらわれて着物は面倒なものだと思われるのも、着物が衰退する原因なんだよな。なんて思ったりします。 それはそうなんだけど。なんだけど。 うーむ。 伝統文化とは、難しいことです。(令和4年1月末日) 
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