【教養としての読書】源氏物語① 源氏の母の死
こんにちは今日も源氏物語の世界へようこそこれからは源氏物語のエピソードを紹介していきます源氏の母親が「桐壺の更衣(きりつぼのこうい)」であることは以前お伝えした通り。桐壺の更衣は23歳という若さで亡くなる。このとき源氏は3歳。数年前から宮中でのいじめによる精神的ストレスも重なり、病気がちで里下がりも多い様子であった。桐壺の更衣は、按察大納言(あぜちだいなごん)の娘であったが、父親が亡くなり、後ろ盾がなかったため、低い身分である更衣として、桐壺帝のお局にあがった。*ちなみに、天皇の后は、皇后・中宮・女御(にょうご)・更衣の順に身分が高い。身分の低い桐壺の更衣が、帝の寵愛を受けることに嫉妬した、他の女御や更衣は、廊下に汚物を撒き散らかして通れないようにしたり、扉を両方から閉ざして、会いに行けないようにしたり、桐壺の更衣へのいじめは悲惨であった。桐壺の更衣の葬儀は、愛宕(おたぎ・京都市東山区鳥辺野)で行われ、源氏の君は母親の実家に引き取られた。どの時代も、いじめは壮絶ですね!
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