中小企業経営のための情報発信ブログ25:プロセスエコノミー
今日もブログをご覧いただきありがとうございます。今日は、「プロセスエコノミー」という考え方について書いていきます。企業において競争優位を確立することが最も重要な経営戦略となります。ポーターは競争優位を獲得するには、①コストリーダーシップ戦略 ②差別化戦略 ③フォーカス戦略(集中戦略)があるとしました。
しかし、今や商品やサービスで「差別化」するのが難しくなってきています。ヒット商品が出ればすぐに模倣され、飽きられるスピードもどんどん速くなっているのです。このように「差別化」が難しくなった時代に注目されているのが、「プロセスエコノミー」という考え方です。
1.プロセスエコノミーとは?
「プロセスエコノミー」というのは、「プロセスを共有するところがお金を稼ぐメインとなる」という考え方です。これまでのアウトプットエコノミーでは立ち行かなくなるということです。インターネットの普及や技術革新により、品質や機能がすぐにコピーされ、アウトプット(商品やサービス)では差別化ができなくなります。そうなると過当競争に陥り、安価や高品質だけでは稼げなくなってくるのです。
そうなったときに、プロセスには希少性があるので、「プロセスでも稼ぐ」ことを含めて考えていかなければならないという考え方がプロセスエコノミーです。
プロセスエコノミーーが紹介されるときに、よく例に挙げられるのが、アイドルグループNiziUを生み出したNizi Projectです。オーディションの過程というアイドルグループ結成のプロセス自体を番組として公開することで、デビュー曲「Make you Happy」は大ヒットしました。
0