言霊についての考察
今日は私のライフワークの一つである言霊について書きたいと思います。日本にはいわゆる縁起かつぎが沢山あります。そして、その中でももっとも多いのは、この言霊信仰に基づいたものでしょう。最初に簡単に言霊について説明します。「太古の文字のなかった時代、言葉は音の響きだけだったが、それが言霊となって言葉の響きが神の響きと共鳴し合っていた。そのために音の響きが同じものは共通した意味を持っている。例えば「カミ・神・髪・上・噛み・紙」「チ・地・血・地」など。言葉は単に情報伝達の手段や音だけではなく、言葉に霊が宿り相手の霊に直接響き訴えたり、また発する言葉で物事を実現させたり、願いを成就させる力を秘めているのである」これが基本的な考え方ですね。これが現代人にも「悪い言葉は言ってはいけない」という感覚として残っています。一般的には忌み言葉と言います。 この忌み言葉を口にすることを良くないことが起きるので別の言葉で言い換えるわけです。これは結婚式やお葬式などでもっとも意識されると思いますが、実際には普通の状況でも結構使われています。宴会等で「終わり」と言う言葉を嫌って「お開きにする」などもそうです。鏡開きも「割り」を避けるために「開き」が使われているわけです。有名なところでは「する」が縁起が悪いので、「アタリメ」や「あたり鉢」と言うようになったなんてのがあります。以外なのは今でも雑誌のタイトルなんかに見られる「キネマ」ですね。これは「シネマ」のシネが死ねの通ずるので言い換えたのだそうです。言霊の例として書いた忌み言葉は、日常でもよく聞きますし、特に冠婚葬祭や受験などの時には神経質になっているのか、う
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