中小企業経営のための情報発信ブログ340:人財キャッシュフロー経営
今日もブログをご覧いただきありがとうございます。日本の労働法は、労働事件が発生した場合、労働者にとっては強い見方となりますが、社長・会社を守ってくれません。社長・経営者としては、経営判断をするときに常に「これはマズくないか」「法的にどうか」といったん立ち止まって考えておく必要があるのです。
中小企業経営の要諦は、人、設備、売掛金、買掛金及び在庫に伴うキャッシュフローをいかに握るかにあると言われます。この5つの要素について現金の流れをコントロールできれば、自社のキャッシュフローは自然と見えてきます。社長は、「今、現金がいくらあるのか」を知っているだけではダメなのです。「お金がどのように利用され(出ていき)、増殖してくる(戻ってくる)か」という一連の流れを把握していなければなりません。
会社から出入りするのはお金だけではありません。人も同じです。採用により入ってきて、退職すれば出ていきます。キャッシュと人の流れを統一的に把握できれば、中小企業の組織を考える上で極めて効率的です。そうした視点で体系化されたものが「人財キャッシュフロー経営」です。
中小企業の社長は、やむを得ない面もありますが、日々の資金繰りに追われキャッシュについては常に考えているものの、人の動きについてはあまり意識を向けていません。
今いる社員を基に、これからの10年間の社員の年齢と予想される人件費の推移を書いてみるということが一つの示唆を与えてくれます。これを書き留めることによって、「3年後に製造責任者が退職するけれど、後任者は誰かいるか」「平均年齢が50歳を超える。若者が少ない」「現在の規定では7年後にかなりの退
0