807.高齢者に多い「白内障」 若い人も発症するの?
高齢者に多い「白内障」 若い人も発症するの? 眼科医に聞いて分かった「発症リスクが高い人」の特徴
目の病気の一つに「白内障」があります。高齢者がなりやすい病気という印象がありますが、実際にどのような症状が出るのか分かりにくいと感じる人は多いと思います。
そもそも、白内障とはどのような病気なのでしょうか。若い人も発症する可能性はあるのでしょうか。白内障を発症する原因や主な症状などについて、いわみ眼科(兵庫県芦屋市)理事長で眼科医の岩見久司さんに聞きました。
加齢、糖尿病などが原因
Q.そもそも、白内障とはどのような病気なのでしょうか。
岩見さん「目の中のピント調節をつかさどる『水晶体』が濁る状態になる病気です。進行し過ぎると水晶体が全て真っ白になり、瞳の向こうに白いレンズが見える、つまり瞳が白くなることから、白い内側の障り(体に悪いもの)ということで白内障と名付けられました」
Q.白内障にかかると、主にどのような症状が出るのでしょうか。眼科を受診する目安も含めて、教えてください。
岩見さん「白内障になると光が通りにくくなるため、『目がかすむ』『視界が暗くなる』『色の違いが分かりにくくなる』『暗い場所で見えにくくなる』といった症状が出るようになります。また、目の中で光が散乱することにより、まぶしさなどを感じるようになるため、眼精疲労の原因となります。
このほか、白内障はレンズに異常が生じている状態のため、ピントの位置が変わることで、近視になったり遠視になったりするほか、乱視が増えたりします。
白内障が生じると、眼科医はよく『すりガラス越しの見え方』と表現しますが、進
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