気楽に読んでください、呼吸のおはなし ~その34~
昨日ご紹介した肩甲骨に両手をあてるケア。これは、プラスアルファとして、受け手側の人は手をあててもらいながら、両腕、両肩を自由自在に動かすのも楽しいですよ。もしもそれをやる時はどうぞ立ってやってください。肩甲骨やその周辺の関節や筋肉のほぐれる感じを味わえて、心身の疲れを芯から把握する機会ともなったりします。動かしたいだけ肩や腕を動かしてから→まだ手をあててもらったままでじっと感じを味わい→更に手をそっと離してもらってからもその後の感覚をじっと味わい続ける。これまでに多くの方がこのケアをやって述べられたことは、いつ手が離れたのか分からない位に肩甲骨の辺りがずっと温かい。いつ手を離すのかとじっと待っていたら実はもう手はそこには無かった。寧ろ手を離してもらってからの方が温かさが段々と増してゆくよう。それに、あてている手が冷たいかどうかは意外にも余り気にならないようで、本当に想定外の心地好さをお互いに味わえるのです。例えば疲れていたり忙しすぎたりで声が甲高く上ずっているような時に、こんなことで響きのある深い声に戻ったり、声枯れが治ったりすることもあります。声は呼吸そのものですから、呼吸が整い始めたことのバロメーターになりますね。このようなケアを行う場合、お一人が本当にご病気であるとかの事情が無い限り、お互い交互にやるようにしてください。人って、他人には親切な積もりで余計な情報を結構ズケズケ言ってしまってることがあります。この肩甲骨のケアですと、手をあてる役割の人が診断の真似ごとを始めてしまったりすることはよくあります。「うわっ、硬い!」とか、「めちゃくちゃ凝ってるねぇ~、大丈夫?」とか。
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