【どうせおいらは… 認知の歪み⑨】
メンタルヘルス不調の人が悪循環に陥る
ネガティブな思考の癖にアプローチする
認知再構成法とは、過度にネガティブな
気分・感情や不適応的行動と結びついた
認知(自動的な思考やイメージ)を同定
して様々な視点からその認知を検討する
ことによって代わりとなる新たな認知を
自分で再構成するための技法なのである。
認知の構造としては、ある特定の場面に
おいて、瞬間的にオートマチックに頭に
浮かぶ考えやイメージ(自動思考)には、
妥当なものと「妥当でないもの、或いは、
部分的にしか妥当ではないもの(否定的
自動思考=認知の歪み)」があるもので、
この「認知の歪み」について話をしたい。
第9回目となる今日は「過度の一般化」。
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「過度の一般化」とは、現状をはるかに
超えて大雑把で否定的に一般化して結論
を出す。「彼奴はいつもそうだ」「前に
そうだったから、今回もそうに違いない」
という考え方のことで、1度の体験から、
その体験を一般化してしまうというもの。
私だと、「面接やロールプレイの場では、
いつも緊張してミスしたり実力を出せず
にいるから今回も絶対そうに違いない」。
こんな気持ちでいるから本当にそうなる。
過日の自殺防止対策電話相談員の試験の
ロールプレイが良い例だ。全く情けない。
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童話なら、「狼が来た!」の嘘つき少年。
「彼奴はいつもそんな嘘を言う」「前に
そうだったから、今回もそうに違いない」
と本当に狼に襲われた時に誰にも助けて
もら
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