【どうせおいらは… 認知の歪み⑨】

記事
学び
 メンタルヘルス不調の人が悪循環に陥る
 ネガティブな思考の癖にアプローチする
 認知再構成法とは、過度にネガティブな
 気分・感情や不適応的行動と結びついた
 認知(自動的な思考やイメージ)を同定
 して様々な視点からその認知を検討する
 ことによって代わりとなる新たな認知を
 自分で再構成するための技法なのである。
 認知の構造としては、ある特定の場面に
 おいて、瞬間的にオートマチックに頭に
 浮かぶ考えやイメージ(自動思考)には、
 妥当なものと「妥当でないもの、或いは、
 部分的にしか妥当ではないもの(否定的
 自動思考=認知の歪み)」があるもので、
 この「認知の歪み」について話をしたい。
 第9回目となる今日は「過度の一般化」。
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 「過度の一般化」とは、現状をはるかに
 超えて大雑把で否定的に一般化して結論
 を出す。「彼奴はいつもそうだ」「前に
 そうだったから、今回もそうに違いない」
 という考え方のことで、1度の体験から、
 その体験を一般化してしまうというもの。
 私だと、「面接やロールプレイの場では、
 いつも緊張してミスしたり実力を出せず
 にいるから今回も絶対そうに違いない」。
 こんな気持ちでいるから本当にそうなる。
 過日の自殺防止対策電話相談員の試験の
 ロールプレイが良い例だ。全く情けない。
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 童話なら、「狼が来た!」の嘘つき少年。
 「彼奴はいつもそんな嘘を言う」「前に
 そうだったから、今回もそうに違いない」
 と本当に狼に襲われた時に誰にも助けて
 もらえなかった。これは同じ嘘を何度も
 繰り返していたのだから、気の毒ながら
 仕方なくもあるが、例えば刑事ドラマに
 ありがちな、出所して真面目に働く人が
 事あるごとに疑われ、白い目で見られる
 ところなどは、「過度の一般化」だろう。
 「どうせ彼奴はそんな奴だ」と見られて
 しまい、「一度罪を犯すと、一生ついて
 回るんですね」と真面目に更生している
 その人が自嘲するように吐き捨てて自棄
 になるドラマの場面なら何度も見ている。
 私自身、職場で何度か存在を無視するに
 等しい目に遭わされて、「過度の一般化」
 で周囲の同僚を見ていたことも正直ある。
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 「一般化」自体は、確実性と言う意味で
 悪くないし必要だ。だが「過度の一般化」
 ということになると「全か無か思考」も
 そうだが、「白か黒か」だけで、中間の
 論理が成立せず、挑戦や成功のチャンス
 を逸したり、下手をすると人間関係構築
 にまで支障をきたす。1度の経験で判断
 せず、都度状況を判断し、適切な対応を
 するのに限る。少なくとも私はそう思う。
 このように思うことが「認知の修正」だ。
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 私自身の、「面接やロールプレイの場で、
 いつも緊張してミスしたり実力を出せず
 にいるから今回も絶対そうに違いない」。
 という「過度の一般化」は是非とも改善
 したい。自分を信じ、都度対策を立てて
 結果を恐れずに自然体で臨めればいいが。
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 電話相談員の件については、取り敢えず、
 今回は、一次審査・二次審査をどうにか
 通過して21日に最終面接の運びである。
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 駄文の御閲覧、心より感謝申し上げます。
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