【正義の定義は立ち位置で変わる】
森喜朗JOC会長の、「女性がたくさん
入っている理事会は時間がかかる」など
と女性蔑視とも取れる発言や、二階俊博
自民党幹事長の、「どうしても辞めたい
なら新たなボランティアを募集する」と
いうボランティア軽視とも取れる発言が
世間を騒がせているのは誠に遺憾である。
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二階氏の発言については、私が所属する
あるボランティア団体でも抗議声明文を
発表する事態に発展しており、今朝から
会員に向け、その件で何通ものメールが
発信されてきている。各界の著名人達も、
各種媒体で「一体ボランティアを何だと
思っているのか」「ボランティアの人達
の気持ちを考えてない」等の怒りの声を
上げている。私もこれらの一連の動きに
ついて「基本的には」賛成の構えである。
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「全面的に」ではなく「基本的には」の
理由は、今回のタイトル「正義の定義は
立ち位置で変わる」にある。この日本の
お偉方が国民に寄り添わないということ、
それは、過去に私自身も弱者として救済
されなかった経験により身に沁みている。
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弱者が救済の求めに応じてもらえない時、
今回のように蔑視される発言があった時、
当然、誰でもその不満や怒りを口にする。
私だってそうだ。だが、女性蔑視発言は
論外として、「どうしても辞めたいなら
新たなボランティアを募集する」という
発言については、確かに抗議・非難等の
誹りは免れないが、相手の立場に立って
考えてみると、
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