【文献紹介#15】NSCLC細胞とHUVECとの相互作用を介したHYOU1の発現が、スフェロイド腫瘍におけるがんの進行と化学抵抗性を制御する
こんにちはJunonです。
本日公開された研究論文(英語)の中から興味のあったものを一つ紹介します。
出典
タイトル:Expression of HYOU1 via Reciprocal Crosstalk between NSCLC Cells and HUVECs Control Cancer Progression and Chemoresistance in Tumor Spheroids
著者:Minji Lee, Yeonhwa Song, Inhee Choi, Su-Yeon Lee, Sanghwa Kim, Se-Hyuk Kim, Jiho Kim, Haeng Ran Seo
雑誌:Mol Cells
. 論文公開日:2021年1月31日
どんな内容の論文か?
「肺がんは、全てのがんの中でも罹患率と死亡率が両方とも上位に位置しています。肺がん細胞と腫瘍微小環境(TME)との間のクロストークは、肺がんの病態において重要なものであり、抗がん剤治療のターゲットとなっています。これまでに、肺がん細胞と内皮細胞(EC)の間のクロストークが、多細胞性腫瘍スフェロイド(MCTS)において化学抵抗性を誘導することが明らかにされてきました。本研究では、肺がんスフェロイドにおける化学抵抗性の発現には、肺がん細胞と内皮細胞とのクロストークに応答して分泌される因子が重要な役割を果たしていることを明らかになりました。その結果、肺がんスフェロイドにおけるHYOU1の発現は、ECと肺がん細胞間のクロストークに応答して分泌される因子によって増加することを明らかにしました。肺がん細胞
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