929.【子どものチック症】目をパチパチ、首を振る “脳の異常”が原因?
【子どものチック症】目をパチパチ、首を振る “脳の異常”が原因?
精神科医が治療法と親への理解を解説
子どもが突然、目をパチパチさせたり、首を振ったりするなどの動作を繰り返すことがあります。こうした症状は「チック症」と呼ばれていますが、なぜ発症するのでしょうか。発症の原因や治療法などについて、「出雲いいじまクリニック」(島根県出雲市)院長で、精神科医・総合診療医の飯島慶郎さんが、自身の診療経験を基に解説します。
チック症は神経発達症の一種
診療室で、突然、目をパチパチさせたり、首を振ったりする子どもたちを見掛けることがあります。「単なるクセでしょうか?」「心の問題なのでは?」と心配そうに尋ねる保護者の声をよく耳にします。これらの症状は、多くの場合、「チック症」と呼ばれる神経発達症の一種です。
20年前、当時8歳の男の子を診察したときのことを今でも鮮明に覚えています。頻繁に目をパチパチさせ、時々首を振る症状がありました。母親は心配そうに「これは心の問題でしょうか?」と尋ねてきました。この経験が、私のチック症との初めての出合いでした。
チック症とは、突然、意図せずに起きてしまう素早い体の動きや音声のことを指します。私の外来で頻繁に見られるチックとして、最も一般的な「目をパチパチさせる」のほか、「首を振る」「肩をすくめる」などの運動チックのほか、「せき払いをする」「鼻をすする」「奇声や特定の言葉を繰り返す」という音声チックがあります。
多くの場合、目のパチパチから始まり、徐々に他の部位に広がっていくことがありますが、チックの現れ方には大きな個人差があることを強調
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