アトリエ・モネットのキャビネット
アトリエ・モネットは、10/8に、リビングの片隅で生まれました。画材道具一式は、自分の好みをいっぱいに詰め込んだDIYキャビネットの中。作業スペースは、開いているダイニングテーブルや、ソファの上や、ベッドの上。とても『アトリエ』とは程遠いですね。でも、心を込めて作品を作っているのであれば、作業場所なんてどこだっていいんじゃないかな、と思います。自論ですが、場所より肩書より大事なのは、自分自身が『ときめき』を感じながら作品づくりをしていくことのような気がします。今でも私の作品作りの根底にあるのは、子供の頃の『ときめき』です。小学生だった私は、絵を描くのが大好きで、家族、友達、道端の花、昨日見た夢、空想の物語…それこそ、なんでもスケッチブックに描いていました。私は引っ込み思案で、友達も少なく、運動もできず、苦手なことばかりあるというのに絵ばかり描いていました。(そんな私に何か言うでもなくそっと見守り、肯定してくれたのは祖母でした。今でも感謝してもしきれません。)そんな幼いある日、小学校の図工の先生に呼び出されました。『あなたの絵が、県の絵画コンクールの金賞に選ばれたよ!』…びっくりです。コンクールなんて、当時の私の頭の中にはまるでありませんでした。図工の時間も、ただただ楽しんで、真っ白な画用紙が自分の空想で埋まっていくのにドキドキして、『ときめきながら』絵を描いていたのでした。『金賞』だって。それを聞いた当時の私は、うれしいという感情よりも先に頭がまっしろになってしまったことを覚えています。『金賞』を取れたのは、後にも先にもあの一度だけでした。大人に近づけば近づくほど、私たちは『と
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