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【学部・学科ごとに特化せよ】小論文の書き方・考え方①

(1)市販の参考書を読むだけでは力はつかない これから書く文章は、いまから小論文の勉強を始めようという受験生を対象とするものです。 巷(ちまた)では、小論文の参考書が多く発売されていますが、私から言わせればそれらの多くは、原稿用紙の使いかたなどの基礎を学ぶにはよいですが、いざ実際に小論文の過去問を書いてみようというときに、ほとんど使い物にならないものが多い、というのが正直な感想です。 なぜか。 入試小論文では、学部・学科ごとに考え方が異なるからです。 市販の小論文参考書は多くの読者に買ってもらいたいために、裾野を広げて学部学科ごとの書き方の要点という肝心かなめのポイントを抜きに解説をしているので、こうした本を読むだけでは実践力はほとんど身につかないということになります。 (医歯薬看護系の参考書は除く) 今回の結論を先に書くと 「学部・学科ごとに書く答案の内容を変えて書く」 という当たり前だけれども、従来はあまり語られてこなかったことを指摘して、その実践例を実際の過去問に即して解説してみたいと思います。 (2)課題文型の小論文の読み方 入試小論文の問題形式には大きく分けて次の3つのタイプがあります。 ①テーマ型 ②課題文型 ③図表・グラフ問題 ①のテーマ型は、いきなり設問を出すタイプです。たとえば、次のような問題がこの型になります。 「あなたの身の回りで起こっている環境問題をひとつ挙げ,原因や対策などあなたが知っていることを述べなさい.(600字以 内)」立正大学地球環境科学部公募制推薦入学試験問題 2019年度 これに対して、入試小論文の大半は②の課題文型で、参考文がついていて
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「能力主義の意義とその批判」埼玉大学経済学部後期2023年

(1)問題①社会の分断が進み,民主主義が行き詰まりを見せている現代のアメリカ社会において「能力主義」の意義を批判的に問い直した次の文章を読んで,後の問いに答えなさい。② 野球史に残る名選手ヘンリー・ハンク・アーロンは,人種隔離時代のアメリカ南部で育った。彼の伝記の著者ハワード・ブライアントの描写によれば,幼少期,「ヘンリーは,雑貨店で列に並ぶ父親が,後から入ってきた白人に否応なく順番を譲らされるのをいつも見ていた」。ジャッキー・ロビンソン(注1)が野球界の人種の壁を壊したとき,13歳だったヘンリーは大いに勇気づけられ,自分もいつかメジャーリーグでプレーできるはずだという希望を抱く。バットもボールもなかったため,あり合わせの物で練習し,兄弟が投げる瓶のキャップを棒で打っていた。彼はやがて,白人のベイブ・ルースが有していた通算本塁打記録を破ることになる。③ ブライアントは胸に迫るこんな一節を書いている。「ヒットを打つことは,ヘンリーが人生で初めて知った能力主義の世界だったと言える」このくだりを読めば,能力主義を愛さずにはいられないし,能力主義こそ不正義への最終回答――才能は偏見にも,人種差別にも,機会の不平等にも打ち勝つという証明――だと思わずにはいられない。そして,その考えからは,正義にかなう社会とは能力主義的な社会であり,自分の才能と努力の許すかぎり出世できる平等な機会が誰にでもある社会だ,という結論に至るまで,ほんの一歩である。④ (1)だが,それは間違っている。ヘンリー・アーロンの物語が示す道徳は,能力主義を愛するべきだというものではない。本塁打を打つことでしか乗り越えられ
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【日本で一番受けたい小論文個別授業】を受けてみませんか

(1)OK小論文の授業の特徴 小論文の個別授業というと、「てにをは」などの言葉遣いを直したり、正しい接続詞の使い方を教えたり、というイメージを大半の人は持たれているのではないでしょうか。 もちろん、小論文指導においてこうした添削は必要です。 特に小学生や中学生を対象とした作文指導では、誤字の直しや文法的に正しい日本語で書くことを中心に指導することが基本となります。 ですが、大学入試ともなると、ただ「正しい日本語」で書かれているからと言って、合格をもらえるほど甘くはありません。 こうした「正しい日本語」を支えるのは、小論文指導の前提であり、ここから一歩も二歩も進んで内容面が評価の主な対象となります。 OK小論文では、もちろん漢字の誤字や文法も見ますが、指導の中心となるのはむしろ考え方、論の進め方のほうになります。 OK小論文では、「生徒自らが考える授業」を心がけています。 答えはなるべく教えずに、ヒントを出すようにしています。 教師や生徒が考えるためには相応の知識を持っていなければなりません。 知識の不足については、日々の学びで補っています。(2)答案の専門的な内容をきちんと評価できる授業 私(朝田隆)は、予備校でも小論文の個別指導を受け持っていますが、仕事の依頼を受けると、専門的な知識を得るために本を買って読みます。 去年だと、発酵関係の学部を受ける受験生の依頼が来て、発酵食品に関する本を3冊買って読みました。 このときは、事前課題のレポート作成のサポートが中心でしたので、専門的な知識がないと話にならないので、発酵学の基礎を勉強しました。 微生物の知識はそれなりに詳しくなったと
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