正しいことをしたければ、偉くなれ。
かの有名な「踊る大捜査線」和久さん(いかりや長介さん)の名台詞。「正しいことをしたければ、偉くなれ」ビッグモーターや旧ジャニーズ、宝塚もっと言えば政治に至るまで「こんなはずじゃなかった」と内部の方々は思っておられることでしょう。最初はほぼ皆さん、邪心などなく自分だけは「頑張ろう」「正しくあろう」と入っていったはず。でも、いざ入ってみたら想像よりも遥かに「ひどい有様」そして時間の経過とともにそれに慣れ、それを当たり前としていった。致し方なかったとも言える状況だったに違いない。組織の中で何かを変えたければ仲間を集い集団化して戦うか指示命令の立場に立つしかない。1人の力で変えることが出来る人間は鋼どころじゃないメンタル保持者であり、怖いもの知らずだ。入って間もない人達は間違っていることを見ないようにする。そんなことより、今を何とかしないとならないから。もしくはこの時点で、離れていく。そして中間あたりで悩む。それが間違っていることは分かっているが今さら動くことが面倒だし、更に別の感情が湧く。「自分達もやってきたのだから出来ないことはないだろう」と。
そしてもう一つ
「自分達は苦労してここまで来たのに、変革して楽になったらズルい」
自分達がしてきた苦労が「なかったこと」になる事は許せないのだ。さらに上に行くと、もう思考を止める。今の「楽」を手放したくないという保身のみとなる。正しいことがしたくて上を目指してもどんどん風化していく正義感。周りが騒がないことに対し、例え小さな小石でも投げて起こる波紋が広がることに恐怖を抱く。そしていつの間にか、自分も散々嫌がっていた組織の一部になっていく。だ
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