「書道と凶器」
【同類扱い】週に1回
母親に強制的に入れられた
書道教室に通う事になり
厳しい女性の先生に教わってた。
書道教室に通う子の中には
少しやんちゃな子が2人いて
その子たちがときどき
顔に墨を塗りあい遊んでた。
それを見つけると先生は
冷静に注意をして言い聞かせ
習字の練習に集中させようと
丁寧に説得する。
俺の方は
いつも習字にやる気を見せず
ダラダラ書いてるものだから
もっと集中する様に言われてた。
(´・д・`)ショボーン
でも横で顔に墨を塗り合い
楽しく遊んでる子を見ると
俺も仲間に入れてもらいたくなり
声をかけたくなる。
しかしここで声をかけると
この悪い子達と同類扱いになり
良い子を演じてる俺としては
化けの皮がはがれてしまう。
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ
なのでここは
ぐっとこらえて習字を描き続け
帰れる条件の花丸10枚を目指し
嫌々だけど何とか書き続けてた。
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
【イライラ】
ある日の習字の時間
やんちゃな子達がまたふざけてて
先生に注意されて書き始め
真面目にやり始めたように思えた。
しかしやんちゃな子の1人が
「またじゃんけんで負けた方が
顔に墨を塗られるのやろう!」
そう言いだして誘ってた。
でももう1人の子が
「早く帰りたいから真面目にやって
速攻で終わらすからヤダ」と言い
誘いを断った。
その返事を聞いて誘ってきた子が
少し怒ったような感じになり
「やらないと背中に墨を塗るぞ」
そう言って脅してきてる。
この時俺は
喧嘩になりそうな雰囲気を察し
他人事だから楽しみになってきて
こっそり会話を聞き続けた。
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