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「茨城県各地に伝承する民話 第3回」(5作品を紹介)

    「扉に手を挟まれた黄門様」(茨城県笠間市での言い伝え) 天下の副将軍、水戸光圀(徳川光圀)は暇を見つけては、藩内(水戸藩内)のあちこちを回って村の様子などを見ました  ある時、稲田(現・茨城県笠間市)の稲田神社に参拝しました。そのころ、稲田神社はかなり古く、あちこちがいたんでいました。 黄門様は中が見たくなり、扉の隙間から中を見るために、手を差し入れました。そのとたん、扉が急にしまってしまいました。 黄門様があっと思っている間のできごとで、声を出す暇もありませんでした。家来たちは、殿様が扉にはさまれたのですから大変です。扉をあけようとしたり、黄門様の手をひっぱろうとしたり、それはそれで大変なことでした。 「これは困ったことです。もう少し、ごしんぼうください」と家来たちは扉をあけようとしましたが、あきません。 黄門様もあまりの痛さに、「痛い痛い」を繰り返しました。家来たちが、あれよこれよと扉を引いたり、押したりしているうちにやっとあきました。 とにかく、このことは大変なことでした。好奇心をもって「何が入っているのかな」とのぞいたのが間違いだったようです。 稲田神社は奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)が祭神で、黄門様はその霊験に驚かれ、自分のそそっかしさをあやまり、さっそく、日月四神(にちげつししん)の幟(のぼり)を寄進したそうです。 注:奇稲田姫命は、日本神話に登場する女神。ヤマタノオロチ退治の説話で登場する。      「手接神社の河童」(茨城県小美玉市での言い伝え) 戦国時代のお話です。芹沢(現・茨城県小美玉市)の城主・芹沢俊幹(せりざわとしもと)が館の前を流れる梶無
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