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「茨城県各地に伝承する民話 第2回」(5作品を紹介)

        「弘法大師」(茨城県城里町での言い伝え) むかし、むかし、一人のお坊さんが、仏教を広めるため、各地を歩いていました。そして、常陸国にもきました。あるとき、徳倉(とくら。現在の茨城県城里町)を歩き日が暮れ、ある農家に「泊めて下さい」とお願いし、泊めてもらいました。農家の主人は「どうぞ」とお坊さんを迎えました。 この家には一人の娘がいて、お坊さんに好意を持ちました。それを知ったお坊さんは、その後、自分の姿を彫って、馬槽(うまぶね)の中に収めて立ち去りました。娘さんはその像を、お坊さんと思い大切にし、徳藏姫(とくらひめ)といわれるようになりました。 このお坊さんは、笠間の古山を通りました。とてものどがかわいて、農家のお婆さんに「水をいっぱい下さい」とお願いしました。お婆さんは、なかなか戻ってきませんでした。 「この辺にはいい水がないので、遠くまで行って、いい水を汲んできました。どうぞ」とすすめました。 お坊さんは、その気持ちがうれしく、御礼をいいました。そして、錫杖(しゃくじょう)で土手ぎわを突くと清水がこんこんと湧き出ました。そして、どんな日照りにも水のかれることはありませんでした。ところで、このお坊さんは弘法大師という真言宗を開いた偉いお坊さんでした。       「竪破山の太刀割石」(茨城県日立市での伝承) 十王町(現在の茨城県日立市)にある竪破山(たつわれさん)に、平安時代のはじめ、戦のために北に向かう途中で、坂上田村麻呂が泊まりました。夢の中に神さまがあらわれ、「お堂を建てて、戦勝を祈りなさい」といわれました。田村麻呂はお堂を建て、北へ旅立ち、戦に勝ちました
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