季節を楽しむということ
だんだんと冬の足音が聞こえてくる季節です。暦の上では冬になりましたが、まだまだ秋の景色が続いております。最近は雨が少なく、秋晴れが続いているようなので観光的には嬉しいですね。四季を感じ楽しむことができるのは、日本人特有の価値観なのかもしれません。海外の人達の耳には「虫の声」は単なる音にしか聞こえないようです。自然の移り変わる生き様を目にしながら、その美しさを感じることも日本人だからだと思います。華道などでお花を生ける時に、わざと枯れたものを生ける時もあるそうです。ひとつの器の中に生と死を入れて、宇宙を表現するそうです。とても哲学的に自然を見ているのでしょう。死さえも美しいものであると考えて受け止めることもどこか東洋的ですよね。日本という小さな国でこれだけ豊かで美しい自然を観ることが出来るのは、本当にありがたいと思います。ただただ生きることにだけ命を使わないといけない国もあります。争いの絶えない国もあります。その様な世界の国々がある中で、日本はとても特殊なのかも知れません。心にゆとりが持てる国。感性と豊かさを受け取れる国。そんな日本に生まれたのですから、せっかくなので美しいものを受け取っていきたいと思います。そして、それを伝えていければと思います。(^_-)-☆
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