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大切な人へ気持ちを育てるメッセージギフト、HEART HUGを思いついたきっかけ

40代になると、死について薄っすら意識するようになると言いますが、まさに私もそうでして。メンタル超繊細で、すぐに生活に支障をきたす自分について改めて考えた時、私は、母との別離に耐えられるだろうか?と思いました。 漠然とした不安を持ちながら日々を過ごしていましたが、その頃マンションコンシェルジュとして勤務していた物件で、あるご入居者のご主人がお亡くなりになる、という出来事がありました。程よい規模の物件だったため、入居者さんとの関わりが多く、心の距離も近い環境でした。そのご夫婦は、いつも仲睦まじく、お二人だけで静かに暮らしていらっしゃいました。ご葬儀も、お1人で気丈にこなしておられましたが、お顔に浮かぶ暗い影から、強いご心痛が伝わってきました。人の出入りが止み、元の静かな日常に戻った頃から、徐々に心配になってきました。普段の人となりを拝見していて、とても規範意識が強く独立独歩。できることは自分で何でもきちんとやる、という奥様で。細やかな気遣いをされる方でもあるので、遠慮して人に話せず、悲しさを全部1人で抱え込んでおられるように、見受けられたからです。  静かな暮らしを常とされていたので、パーティなどの集まりはもちろん、あまり 出歩いたりもされない方で。目が虚ろで、前かがみで力なく歩かれる姿をお見かけする度に、大切な人を亡くした喪失感から、うつ病になってしまうのでは、と自身の闘病経験から、心配が募っていきました。  お1人住まいになったので、一日中殆ど口をきくこともない、という状況にはハ ラハラして、見ていられなくなりました。奥様宛に手紙を書こうかと迷い、下書きを始めては消し、を繰り
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