絞り込み条件を変更する
検索条件を絞り込む
有料ブログの投稿方法はこちら

すべてのカテゴリ

1 件中 1 - 1 件表示
カバー画像

夏の着物

 主に、透け感のある紗、絽、羅、現在であればレースなどの生地でできたお単衣の着物です。 素材でいうなら、麻が登場します。 夏の礼装は、殿方は麻がもっとも格高く、その次が絹。女性でも、麻は礼装として認められます。 なぜなら、日本の成り立ちのもっとも古い生地が麻であり、天皇が神だった伝説の時代から存在した礼装だからです。 さて。盛夏の季節に着る着物は、少しでも涼しく着るのが礼儀です。透け感のある生地は、それだけで、見た目に涼し気です。 つまり、居敷当てなど、言語道断。せっかく透け感のある、涼し気な生地なのに、わざわざ、正絹の羽二重を居敷当てにつけて、もっさり、暑苦しく見えるのはどうなんだろう、と、海外から上がってくる着物を畳みながら思うのですよ。 同様に、真夏の着物、いわゆる、薄物と呼ばれる単衣仕立ての着物に合わせる、単衣のお襦袢に、衿先布をつけるのも、これまた、どうなんだろうと、思うのです。 そもそも、衿先布に意味はありません。あえて、意味づけするなら、残布がバラバラにならないように、着物と一体化させている。ぐらい。 お単衣のお襦袢の袖口もそうです。まず、生地の耳をそのまま使い、それが汚れて傷んできたら、袖口をくける。 最初からくけていれば、傷んだ時に袖口の繰回しが一回分減ります。 最近は、特に海外縫製で仕立てるような人たちは、そこまでして着倒す人もいらっしゃらいので、最初から、袖口をくけておいても問題はないのでしょうけど。  原理主義的に着物を語る人が、特に浴衣について、口幅ったく語ることが多いのを、それもどうかなって思いながら眺めていますが、羽織に背伏をつけたり、着物衿コート
0
1 件中 1 - 1
有料ブログの投稿方法はこちら