運命変革の具体的方法 9

無慚　自分に対して恥ずかしいと思うこと

無愧　他人に対して恥ずかしいと思うこと

　ジャンヌダルクが立った時、彼女に貴族の騎士たちが従ったのは祖国フランスを売り渡している自分たちが恥ずかしいと参戦する者が描かれている。しかし一方、ジャンヌを魔女として火あぶりに追いこんだものたちは、この無慚か無愧の賤しき者たちのようだ。

　このようにして悪役として自分を歴史に刻んでしまう性格で、まあエキストラよりひどい役回りと言えるだろう。現実世界の配置を自ら悪役に追い込んでいく選択となるわけだ。

　こんなに大ごとでなくとも、小さな行為が夫婦間で不快感を増大させて離婚や家庭不和になったり、友人恋人を失うことになったり展開する。思いやりがないなら少なくとも、嫌なことはやってくれるなという最低レベルを壊しているわけだから当然逃げられる。

　大抵、人間関係で苦悩する間にはこれが潜んでいるから探し当てて取り除くことである。ぼんやりした気分的なものではなく、夜中でも電話するとか、仕事中でも浮気しているかと不安になって電話するとかの、病的な不安が原因だったしていないか。あるいは大事な人のことを忘れてて超ほったらかしていないか。相手の嫌がることを堂々と催促していないかなど探ってみる必要がある。