TikTok Shopで動画を投稿していると、広告経由の成果報酬率が、通常より低く設定されることがあります。
たとえば、通常の成果報酬率が15%の商品でも、広告経由では5%と表示されるケースです。
これを見ると、
「広告がついたせいで報酬を下げられた」
「同じ動画なのに、なぜ成果報酬率が低くなるの?」
「広告利用を許可しない方が得なのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、結論からいうと、**広告利用は基本的に許可しておいた方がいい**です。
なぜなら、広告経由の成果報酬率が下がっても、セラーの広告費を使って、自分の動画から発生する販売数を増やせる可能性があるからです。
成果報酬率そのものが、ずっと下がるわけではない
まず理解しておきたいのは、広告がついたからといって、その動画の成果報酬率が永久に下がるわけではないということです。
TikTok Shopでは、セラーが次の2種類の成果報酬率を設定できる場合があります。
* 通常経由の売上に適用される成果報酬率
* 広告経由の売上に適用される成果報酬率
たとえば、通常の成果報酬率が15%、広告経由の成果報酬率が5%に設定されているとします。
この場合、広告を見たユーザーが購入すれば5%、通常のおすすめ欄などから購入されれば15%が適用されます。
つまり、広告が配信されている間、動画から発生するすべての売上が5%になるわけではありません。
**広告経由の注文にだけ、広告用の成果報酬率が適用される**という仕組みです。
なお、セラーが広告用の成果報酬率を設定していない場合は、広告経由の注文にも通常の成果報酬率が適用されます。
広告が終わった後は、通常の成果報酬率で売れる
広告配信が終了しても、投稿した動画自体がなくなるわけではありません。
動画が通常投稿として残り、おすすめ欄や検索、プロフィールなどから商品が売れれば、通常経由の成果報酬率が適用されます。
つまり、広告によって成果報酬率そのものが書き換えられるわけではありません。
通常販売とは別に、広告による販売ルートが一時的に追加されるイメージです。
広告が配信されている期間は、広告経由の注文に広告用の成果報酬率が適用される。
広告が終わった後も、通常経由で売れれば、通常の成果報酬率で報酬が発生する。
動画に一時的なブーストがかかると考えると、分かりやすいでしょう。
広告がつく動画には、2つの選ばれ方がある
TikTok Shopで動画が広告に使われる経路は、大きく分けて2つあります。
1.セラーが動画を選ぶ
ひとつは、セラーが投稿を見て、
「この動画を広告として使いたい」
と、特定の動画をピンポイントで選ぶケースです。
商品の魅力が分かりやすく伝わっている動画や、すでに販売実績が出ている動画などが、広告素材として選ばれます。
2.システムが自動的に動画を選ぶ
もうひとつは、GMV Maxなどの自動最適化型広告によって、システムが広告利用可能な動画の中から、自動的に広告素材を選ぶケースです。
Product GMV Maxには、広告利用を許可されたアフィリエイト動画を自動的に取り込み、商品、動画、配信先などを最適化する仕組みがあります。
ただし、広告対象になった時点で、必ずしも「売れる動画として確定した」という意味ではありません。
システムは複数の動画を探索し、実際の配信結果を見ながら、成果のよい動画を見つけていきます。
TikTok公式も、Product GMV Maxでは、利用可能なクリエイティブを自動的に探索し、成果の高い動画を発見すると説明しています。
そのため、広告がついた直後は「テスト配信の対象になった」可能性もあります。
一方で、長期間広告が配信されている、広告経由の注文が増えている、継続的に広告費が使われている場合は、その動画が広告素材として評価されている可能性が高いと考えられます。
大事なのは、成果報酬率ではなく成果報酬額
広告経由の成果報酬率が15%から5%に下がると、かなり損をしたように見えます。
しかし、本当に見るべきなのは、成果報酬率ではありません。
**最終的に、成果報酬をいくら受け取れたか**です。
たとえば、3,000円の商品を通常投稿だけで10個販売したとします。
成果報酬率が15%なら、成果報酬額は4,500円です。
3,000円 × 10個 × 15% = 4,500円
一方、広告経由の成果報酬率が5%でも、広告によって100個売れれば、成果報酬額は15,000円になります。
3,000円 × 100個 × 5% = 15,000円
成果報酬率だけを見れば、15%の方が高く見えます。
しかし、広告によって販売数が10倍になれば、成果報酬の総額は5%の方が大きくなります。
しかも、その広告費を負担するのはセラー側です。
クリエイターは自分で広告費を払わずに、自分の動画を通常より多くのユーザーへ届けてもらえます。
広告経由の成果報酬率が低いという理由だけで広告利用を拒否することは、セラーの広告費によって得られる追加の販売機会を、自分から捨てることでもあります。
「報酬を下げられた」のではなく、販売ルートが増えた
広告がついたときに、
「成果報酬率を下げられた」
と考えると、損をしたように感じます。
しかし、実際には、
「通常販売とは別に、セラーの広告費を使った販売ルートが追加された」
と考えた方が正確です。
通常経由で売れれば、通常の成果報酬率。
広告経由で売れれば、広告用の成果報酬率。
広告が配信されなければ発生しなかった注文からも、成果報酬を受け取れるようになります。
TikTok公式も、アフィリエイトクリエイターの動画を広告に使用し、その広告から商品が購入された場合、クリエイターが成果報酬を得られる仕組みを案内しています。
広告は基本的に許可しておいた方がいい
もちろん、広告経由の成果報酬率が極端に低い商品や、自分の意図しない形で広告に使われたくない動画については、個別に判断する必要があります。
ただし、通常のTikTok Shopアフィリエイト運用であれば、広告利用は基本的に許可しておいた方が、販売機会は増えます。
広告がつくことは、通常の成果報酬率を永久に奪われることではありません。
広告がかかっている間、広告経由の売上に別の成果報酬率が適用されるだけです。
広告が終了した後も、通常投稿として商品が売れれば、通常の成果報酬率で成果報酬が発生します。
広告は、自分の動画にセラーの費用でブーストをかけてもらえる仕組みです。
成果報酬率だけを見て、
「下がったから損」
と判断してはいけません。
確認するべきなのは、次の3点です。
* 広告経由で販売数がどれだけ増えたか
* 広告によって成果報酬額がいくら増えたか
* 通常経由と広告経由を合わせた総報酬額がどう変化したか
成果報酬率が低くなっても、販売数が増え、最終的な成果報酬額が増えているなら、その広告はクリエイターにとってプラスです。
広告対象になったときは、成果報酬率の数字だけを見て拒否するのではなく、無料で追加の販売機会を与えてもらっていると考えましょう。