新プロジェクトX 

新プロジェクトX 

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NHKでの人気番組「新プロジェクトX」で世界遺産「白鷺城」の平成の大改修に

スポットをあてていました。



その中でのある左官屋さんの話です。



「本当はやりたくなかった。失敗したら左官業できないですもん。だけど、下のもんがやりたいというから手を挙げた」



そして、事業を落札して、いざ白鷺城の屋根の漆喰塗をみてみると、高度な技術が使われていた。



その技術は文献をみても記録に残っておらず、どうやって塗ってよいかわからずに途方に暮れていた。



ただ、その技術は「昭和の大改修」を実施した経験があるライバル会社は、技の継承をしていた。



今回の落札は取られてしまって悔しい思いをしています。



この時、今回改修する左官屋さんのリーダーは恥を忍んで頭を下げて教えを乞うに行ったそうです。



いい加減な仕事はできない。



その一心で、自分のプライドも捨てて頼みに行ったそうです。



ライバル会社も、その人の熱意と人柄、仕事への姿勢をみて

後日、若きエースの左官職人を派遣したそうです。



そのエースも小さい時から、白鷺城に魅せられて、いつか自分が大天守を塗りたいと

思いながら日々技を磨いていたそうです。

今回は、落札できずに相手に改修を譲ることとなったのが、本音としては悔しい・・・・。



しかし、頭を下げに来たリーダーの仕事ぶり、道具を丁寧に扱うことひとつとっても

「この人なら」と

教えることを決意されたそうです。



もともとこのリーダーも兄がとても仕事に熱心で丁寧で、そんな仕事姿をみているからこそ、

自分にも厳しくできたとのこと。



そして、仕事の合間を縫って、部下に内緒で「技術」の練習にあけくれたそうです。



左官歴35年目にして、「丁稚奉公」をした。

そんなことをおっしゃっていました。

まさに「初めから」です。



そして、なんとか技術を習得しても、

今度は、それを部下たち全員に伝えなければならない。



「一人が塗れてもだめなんです。

みんなが同じレベルで塗れることが必要なんです。」



リーダーはそう語って、みんなに技術を伝えていきます。

みなも習得に日夜訓練します。



半年後には皆が同じレベルを習得して、

いざ、本番。



しかし、平坦な場所でできたものも

屋根の急こう配では、思うようにいかない。



そこで、リーダーはまたエースに頭を下げにいきます。



「塗り方の姿勢をみせてください」



みなが、食い入るように見つめる中、技術を伝承していきます。



そして、5年の歳月を経て見事大天守の「白鷺城」は復活するのです。



ここで思ったことがあります。



今回は、技術を継承してきた会社ではなく

技術のなき会社が受注した意味はなにか?



卒なくこなすのであれば、昭和と同じく技術のある会社が事業を請け負うことがよいでしょう。

効率を考えるのであればです。



しかし、この世の中は「修行場」と考え、

皆がそれぞれレベルアップするためにはどうしたらよいか

という視点で考えてみると



今回は、新しい会社に受注させて技術を継承させる必要があったのではないか



算命学では、陰陽の考え方があります。



「2個いち」です。



歴史を見ても、茶道の世界でも千家と裏千家があったり、

男女がいたり、

世の中は2こで一個というのが「自然」なのでしょう。



だから、ひとつの企業だけが伸びてもしょうがない

そして、もしそのひとつの会社が倒産した場合は、継承が途切れます。



お互いに成長するために、

効率だけを考えずに

「育てる」という意味合いもあったのでしょう。



それが左官業の発展にも寄与するかもしれません。



また、個人レベルでみると



エースは確かに上手く塗れます。

しかし、人をまとめて、同じようにみんなをレベルアップさせて、

それをやる気にさせて訓練させる。



それはこのリーダーができる仕事なのでしょう。

仕事が丁寧で、妥協せず、

プライドを捨てて仕事を優先できる。

そんなリーダーだからこそ、皆もついていけると思うのでしょう。



世界遺産の大改修です。



中途半端な仕事はできません。



このリーダーはやっぱり天から選ばれたのだと思います。

できるからではなく、「どうだ、挑戦してみるか?」と問われたようにも思います。



エースは塗る技術はあっても、

人をまとめて、大天守を塗り切る仕事はできたのか。



エースは自分勝手でプレイしても、得点を入れられたり、活躍できればそれで認められます。

ただ、リーダーはみなをまとめ、ついてこさせ、そして大事業を行っていく気質が必要です。



求められる能力や意識する力が違います。



たとえ技術があっても、周囲と調和できなければ

それはかなわない仕事です



今回の落札が神さまの采配だとすると、



このエースもリーダーの仕事ぶりを見させていただくことが必要だったのではないか



よく会社で、自分は営業成績がトップ、

優秀賞をいつもとっている



それも素晴らしいです。



大企業で働くことに価値を置く人もいるでしょう。

そこで自分を高められる人もいますから、それ自体が悪いとは思いません。



ただ、そこに飲み込まれ過ぎる(慣れて)と

いつの間にか

トイレ掃除の仕事は下劣だとか

表面だけで人を判断する狭い価値観にとらわれてしまうのではないでしょうか。



トイレ掃除でも、どれだけ気持ちを込めて行っているか。

道具を大切にしているか。

その仕事への熱意



そんなものが大切なのではないかと気づけるようになるかもしれません。



今回のエース左官屋さんも、相手の実績より「道具を大切にしている姿」から

その人を信用しています。



どちらが上とかしたとかではなく、

その時、お互いに学ぶべきことがあり、それを実施しているかどうか。



エースの方は、いずれ会社を背負う方かもしれません。

その時に、「今のままでは人はついてこないよ。人に頭を下げることは出来るか?」など

リーダーの気質をこの方から学べたのかもしれません。



世の中「お互い様」です。



最初はいろんな思いがありながらも

最後に天守を見た時には

お互いが「同志」でした。

欠けがいのない仕事をやり切った。

そして、お互いにお互いの仕事を認め合った

心の通った同志であり、恩人となっていました。



自分ばかりが良ければいい

ではなく、

今回は技術があっても他者が成長する番だ。

苦しい時期も経験する必要がある。



ここにもやるべき課題がきっとある。



エース左官屋さんは、そんようなことも学べたのかもしれません。

いずれトップになったときに、自社だけではく

もっと広い視点で物事を判断できる人間的成長が必要だったのかもしれません。



そんなことを思いながら拝見させて頂きました。

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