最近、Google検索だけでなく、ChatGPTなどのAIを使ってお店やサービスを調べる人が増えています。
例えば、こんな質問です。
「近くで雨漏り修理を依頼できる会社は?」
「初めてでも相談しやすい税理士事務所は?」
「交通事故後の施術について相談できる整骨院は?」
これまでならGoogleで検索して、表示されたホームページを一つずつ比較していたかもしれません。
しかし今後は、AIに質問して候補となる会社やサービスを調べることも、一般的な情報収集の方法になっていくと考えられます。
では、あなたの会社のホームページは、AIが情報を探したときに正しく内容を理解できる状態になっているでしょうか?
実は、特別なAIシステムを導入する前に、確認できることがいくつもあります。
今回は、中小企業や個人事業主の方に向けて、ホームページで今すぐ確認したい5つのポイントをご紹介します。
1.会社の情報が正確に掲載されているか?
最初に確認したいのは、基本的な会社情報です。
例えば、次のような情報がホームページに掲載されていますか?
- 正式な会社名・店舗名
- 所在地・電話番号
- 営業時間・定休日
- サービスの対応エリア
- 事業内容・提供サービス
特に店舗や地域密着型の事業では、Googleビジネスプロフィールなどの外部サービスに登録している情報との整合性も重要です。
例えば、ホームページには「東京都練馬区」、Googleビジネスプロフィールには移転前の「東京都中野区」が掲載されていたらどうでしょうか。
人間が見ても、どちらが正しいのか迷ってしまいます。
AIに対しても、正確で一貫した情報を提供することは、自社について理解してもらうための基本です。
【改善ポイント】
まずはホームページの会社概要とGoogleビジネスプロフィールを確認し、古い情報が残っていないかチェックしてみましょう。
2.何を依頼できる会社なのか、具体的に書かれているか?
会社のホームページで、意外と多いのが「何をしている会社なのか分かりにくい」という問題です。
例えば、リフォーム会社のホームページに次のような説明があったとします。
【改善前】
「地域密着で、お客様に寄り添う住まいづくりをお手伝いします」
決して悪い文章ではありません。
しかし、これだけでは具体的に何を依頼できるのか分かりません。
では、次のように変更するとどうでしょうか。
【改善後】
「東京都練馬区を中心に、戸建て住宅の外壁塗装・屋根修理・雨漏り修繕を行っています。現地調査とお見積もりは無料です」
この文章には、対応エリア、提供サービス、見積もり条件が含まれています。
お客様にとっても理解しやすく、検索システムがページの内容を判断するうえでも役立ちます。
【改善ポイント】
トップページやサービスページを確認して、次の3点が分かるかチェックしてください。
- どのようなサービスを提供しているか
- どの地域・どのようなお客様に対応しているか
- どのような特徴や強みがあるか
「高品質」「安心」「丁寧」といった抽象的な表現だけでなく、具体的な情報を加えることが大切です。
3.お客様が知りたい疑問に回答しているか?
お客様がサービスを検討する際には、さまざまな疑問が生まれます。
例えば、ホームページ制作会社を探している場合なら、
「制作費用はいくら?」
「完成まで何日かかる?」
「公開後の修正はお願いできる?」
といった内容です。
こうした疑問への回答を、ホームページに用意しておくことも重要です。
例えば、次のような形式です。
Q.見積もりだけでも依頼できますか?
A.はい。ご希望の内容を確認したうえで、無料でお見積もりいたします。
Q.納品後に自分で更新できますか?
A.WordPressを使用するため、ブログ記事やお知らせなどはご自身で更新できます。
このように、実際によく寄せられる質問と回答を整理すると、お客様が安心して問い合わせできるようになります。
また、GoogleのAI検索は、利用者からの複雑な質問に対して関連するウェブページを探し、回答を作成する仕組みです。
そのため、お客様が知りたい内容を具体的に説明しておくことは、AI検索時代にも役立つ取り組みと考えられます。
ただし、FAQを追加しただけでAIに紹介されるわけではありません。
実際のお客様から寄せられる質問を中心に、役立つ回答を用意することが大切です。
【改善ポイント】
過去にお客様から質問された内容を5つほど書き出し、ホームページに回答が掲載されているか確認しましょう。
4.自社にしかない実績や強みが掲載されているか?
これは、特に重要なポイントです。
例えば「外壁塗装のメリット」という一般的な説明は、多くの会社が掲載しています。
AIでも一般的な情報を整理することは可能です。
しかし、実際に自社が施工した住宅の写真や、工事にかかった日数、お客様から寄せられた相談内容などは、その会社ならではの情報です。
Googleも、AI検索に関する公式ガイドで、独自性があり価値のあるコンテンツを提供することの重要性を説明しています。
例えば、次のような情報が考えられます。
- 実際の施工・制作事例
- 作業前後の写真
- 具体的な料金や費用の事例
- お客様から寄せられた相談と対応内容
- 専門家としての経験や判断のポイント
もちろん、すべての業種で写真や施工事例を掲載できるわけではありません。
税理士やコンサルタントなどの専門サービスであれば、守秘義務に配慮した相談事例や業務の進め方なども役立ちます。
大切なのは、他社のホームページにも書かれている一般論だけで終わらせないことです。
【改善ポイント】
自社の実績、経験、具体的な事例がホームページに掲載されているか確認してください。
実績があるのに掲載していない場合は、優先して追加したい情報です。
5.GoogleやAIがホームページの情報を取得できる状態か?
ここまでは、ホームページに掲載する内容についてご紹介しました。
最後は、少し技術的な確認です。
どれだけ良い情報を掲載していても、Googleがそのページを正常に取得できなければ、検索結果に表示されない可能性があります。
Googleの公式ガイドでも、AI検索に関連するページとして表示されるための基本条件として、通常のGoogle検索でページが適切に登録されていることなどが挙げられています。
まずはGoogleで、自社のホームページが検索結果に表示されるか確認してみましょう。
例えば、検索窓に次のように入力します。
`site:example.com`
※ example.com の部分を、自社ホームページのドメインに置き換えてください。
この方法でGoogleに登録されているページの一部を確認できます。ただし、すべての登録ページが表示されるわけではありません。
より正確に調べたい場合は、無料のGoogle Search Consoleを利用します。
また、ChatGPT検索については、OpenAIが検索用クローラー「OAI-SearchBot」のアクセスを許可することを案内しています。
WordPressなどでホームページを運営している場合も、検索エンジン向けの設定やセキュリティ対策が、意図せず情報の取得を妨げていないか確認することが大切です。
【改善ポイント】
Google Search Consoleで重要なページの登録状況を確認し、必要に応じてクロール設定やホームページの構造を見直しましょう。
技術的な設定に不安がある場合は、専門家に確認してもらう方法もあります。
AI検索対策のために高額な費用をかける必要はある?
最近では、AI検索対策を「AEO」「GEO」「LLMO」などと呼ぶこともあります。
こうした言葉を聞くと、新しい専用システムの導入や大規模な改修が必要だと感じるかもしれません。
しかし、GoogleはAI検索に対応するために、特別なAI向けファイルや専用の構造化データを追加する必要はないと説明しています。
もちろん、ホームページの状態によっては技術的な改善が必要な場合もあります。
ただ、まずは現在のホームページを確認し、何が不足しているのかを把握することが先決です。
文章の修正やサービスページの充実など、既存のホームページを活用しながら改善できることも少なくありません。
まとめ:あなたのホームページを5項目で確認してみましょう
今回ご紹介した内容を、最後に整理します。
□ 1.会社や店舗の基本情報が正確に掲載されている
□ 2.提供サービスや対応地域が具体的に書かれている
□ 3.お客様の疑問に答える情報が用意されている
□ 4.自社ならではの実績や事例が掲載されている
□ 5.Googleがホームページを正常に取得できる状態になっている
いくつチェックが付きましたか?
これらは、AI検索に紹介されることを保証する条件ではありません。
しかし、検索する人に自社の情報を伝え、問い合わせにつなげるためにも重要な項目です。
AI検索への対応は、特別な技術を導入することだけではなく、ホームページの情報を見直すことから始められます。
「自社のホームページに問題がないか確認したい」
「SEO対策をしているのに、なかなか問い合わせが増えない」
「WordPressの文章や構成を改善したい」
このようなお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
ホームページのSEO診断からWordPressの修正・改善まで、現在の状況に合わせて対応しています。